Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(31ー6)(私家版)

4.依処:色法の生存地があって初めて、心と心所は、依処に依存して生起する事ができる。依処は、心が生起するのを支える(役割を担う)色法である。6種の依処がある:眼浄色、耳浄色、鼻浄色、舌浄色、身浄色、心所依処である。例えば、眼識は心であるため、眼識は必ず眼浄色という、この種の依処に依存して初めて生起する事ができる。我々には、89種の心があるが、目、鼻、舌、身体の5個の識を除いて、残りの心は全て心所依処に依存して生起する。心所依処は心臓本体ではなく、心臓の中の血液の中にある。そこでは非常に多くの心所依処が生・滅、生・滅している。一個の心は、ただ一個の心所依処に依存するもので、(役割を終えた後)直ぐに滅し去って、また別の心所依処が生起する。心所依処は、過去の業から生じる色法であり、業生色に属するものである。