Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(60ー2)(私家版)

結生心の作用とは、二つの世を連結し、相応の名法を伴いながら、相応する法の住処として、それらの先導者となる事である。。。                 一切唯心造、即ち、一切は心が造るのであるから、心は心所と色法の先導者、と言う訳である。。。。               臨終の間際にいる人(の心)は、一世の中の最後の一個の心路過程が生起する前、有分心は、2度波動を起こした後に、停止する。。。。                 その後、5門心路過程の一つが、根門の目標を縁に取って生起するか、又は、意門心路過程意門に顕現した6個の所縁の内の一個を縁に取って生起する。。。。。。              その力が弱い為に、最後の一個の心路過程の速行は、ただ5回生起するだけであり、通常7回生起する場面とは異なるのである。。。。               通常、速行は業を造る能力があるが、臨終心路自身は、業を造る能力に欠けており、ただ、過去の業を令生業となすパイプの役割を果たすのだけである。。。         速行の後、2個の彼所縁は、生起したりしなかったりする。。。           ある時は有分が、最後の一個の速行の後に生起する事もある。。。             その後、最後の一個の心としての、死亡心が生起して、死亡の作用を執行する。。。  死亡心が滅尽した後、命根も又切断される。。。                   この後、身体には、命の伴わない一塊の時節(時節によって生じた色法)が残され、それはやがて毀壊され灰になる。