結生心の作用とは、二つの世を連結し、相応の名法を伴いながら、相応する法の住処として、それらの先導者となる事である。。。 一切唯心造、即ち、一切は心が造るのであるから、心は心所と色法の先導者、と言う訳である。。。。 臨終の間際にいる人(の心)は、一世の中の最後の一個の心路過程が生起する前、有分心は、2度波動を起こした後に、停止する。。。。 その後、5門心路過程の一つが、根門の目標を縁に取って生起するか、又は、意門心路過程意門に顕現した6個の所縁の内の一個を縁に取って生起する。。。。。。 その力が弱い為に、最後の一個の心路過程の速行は、ただ5回生起するだけであり、通常7回生起する場面とは異なるのである。。。。 通常、速行は業を造る能力があるが、臨終心路自身は、業を造る能力に欠けており、ただ、過去の業を令生業となすパイプの役割を果たすのだけである。。。 速行の後、2個の彼所縁は、生起したりしなかったりする。。。 ある時は有分が、最後の一個の速行の後に生起する事もある。。。 その後、最後の一個の心としての、死亡心が生起して、死亡の作用を執行する。。。 死亡心が滅尽した後、命根も又切断される。。。 この後、身体には、命の伴わない一塊の時節(時節によって生じた色法)が残され、それはやがて毀壊され灰になる。