Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

大愚和尚を読む(その1ー不邪淫戒)

YOUTUBE で、大愚元勝和尚さんの説法を見つけました。私の好きな<アビダンマ>の立脚点とは多少異なりますが、基本的には非常に真面目に真摯に、悩める方々に対応している事には、好感を持ちました。。。                   その為、先日、図書館から和尚著     『ひとりの「さみしさ」とうまくやる本』……                を借りて来て、読んでいます。。。。。。               ウ〜ン、日本の大乗仏教、日本の禅宗(注1)は、こうくるか! …………………………………             と思う所が、多々ありますので、少しずつ(何回かに分けて)、私の意見を、書いてみます。。。。。。。。。。。             本書 P28。。。。。。。。                       <五戒>についての、第三条、不邪淫について。。。。。。。。。。                       和尚さんはそれを、………………………                    <愛のない性行為を結んではいけない>  と解説されています。。。        南伝仏教(原始仏教)では、          在家の不邪淫は、            <妻(夫)以外の人と性行為を結んではならない>、………………                                出家者の不邪淫は             <誰であっても性行為を結んではならない>、   です。。。。。。。。。。。。             和尚さんは、不邪淫を、在家と出家に分けて、解説していない (ゴータマ仏陀の、出家比丘への、要求の厳しさには、触れない)。。。。。。。。。             和尚さんの言う通り、            <愛があれば性行為を結んで良い>なら、妻(夫)に飽きた後の、愛ある浮気、愛ある不倫は、OKと言う事になります。。。。。。。。。            日本の大乗仏教、ここは、妻帯する日本のお坊さんの限界でしょうか?       追加:僧侶はなぜ性行為から離れなくてはならないのか? 仏陀の真意は何か? ここをよく考える必要があります。戒・律は、仏陀が言うから(仕方なく)従うでは、守りきれるものではありません。仏陀の残した戒・律を研究すると、仏陀の目指していた人間の理想像が見えて来ます(五蘊盛苦、五取蘊を超越する事)。それが見えない人には、諸々の戒・律は、ただただ己を束縛するだけの、苦痛になってしまいます。。。。。。。。。。。                              (注1)和尚さんのお寺は、禅宗をやめて超宗派の仏心宗に変更したとの事。現時点で仏心宗の内実は、私には分かりませんが、檀家制度を廃止して、会員制に舵を切ったのは評価できます。                   パオ森林僧院ヤンゴン分院…………     Paññādhika Sayalay(般若精舎)