Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『智慧の光』(3-6)<K氏依頼分>

ここにおいて、仏陀はあなたに以下の様に言う。ある同じ場所において、息の全体(全息)を、始めから終わりまで覚知し続ける事。あなたがこの様に修習する時、禅相は生起する可能性がある。。。………………………………        もし、この様であった時、注意力をすぐに禅相に向けてはならなず、引き続き息を覚知し続けなければならない。。      もし、それを不断に継続する事が出来、かつ、息の全体の始まりから終わりまで、約一時間程専注した後でも尚、禅相が出現しない時、あなたは次のステップに進まなければならない。即ち以下の様に修習する: “ 私は身(=息)の行を止めて入息する。“ “ 私は身(=息)の行を止めて出息する。“ …………………………………………………………………もしこの様に行いたいと決意したならば、息が平静になる様にと決意し、かつそれを不断に継続し、息の始めから息の最後まで、息全体に専注する事。…………………………          息を平静にする為に何らかの方法を用いてはならない。この様にすれば定力は減退するからである。《清浄道論》の中において、四種の、息を平静にする事のできる要素が解説されている。それは即ち、思惟、念処、作意と観察である。故に、この段階において実践しなければならない事は、息が平静になる様にと、決意する事である。その後に、引き続き息に専注する。この様な方法で修習するならば、息は更に平静になり、禅相の出現する可能性が高まる。…………               ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!     緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属Paññādhika  Sayalay (般若精舎)