< Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1-4-8 四聖諦を体験・証悟する般若の智慧
1)苦を体験・証悟する智慧は、顛倒妄想を破り、除く事ができる。(顛倒妄想ーーすなわち、「心身は常であると妄執する」 など等。)
2)集を体験・証悟する智慧は、我々が高レベルの力によって創造されたのであり、因と縁によって生まれたのではないという邪見の妄執を、破り除く事ができる。
3)滅を体験・証悟する智慧は、定の境は涅槃であると妄執する謬見を、破り除く事ができる。
4)道を体験・証悟する智慧波羅蜜、間違った修行方法に対する執着を消し去り除き、真正なる苦の滅の道を示す。
貪愛(因)はすでに断じられたが故に、五蘊の「世間」は除かれ、苦もまた、それが故に滅した。
唯一、仏法の中にだけ、四聖諦の智慧を見つける事ができる。
1-4-9結論
《清浄道論》が言うように、苦諦は、重い荷物のようであり、集諦は、重い荷物を担ぐようであり、滅諦はその重い荷物を降ろすようであり、それが故に、我々は(+滅諦を体験・証悟する時)心地よさを感じるのである。
道諦は、その重荷を手放す方法である。(相応部ニカーヤ)
(1-47につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>