南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)-7

人間とは、非常に可哀想な動物であって、(自分で)苦痛を作り出す(最も愚かな)動物でもある。

往々にして、ただの小さな出来事でも、一日中愚痴を言い続ける事が出来る。元々は小さな穴に過ぎなかったものが、アレヤコレヤと、結局は収拾できないほど混乱し、最後にはどうしょうもなくなる。終日、取るに足りない事柄に困惑し、苦悩する。

故に哲学者は「小さな事柄に無限に苦悩するには、人生は短すぎる」と言った。

そういう事であるから、度量は大きく持つ方が良い。

あなたが度量を大きく持ったなら、穏やかな日々を過ごす事が出来る。

我見を退けるためには、お互いの立場を交換し合って、相手がなぜこのような選択をするのかを、冷静に思惟しなければならない。(つづく)

           (台湾高雄文殊講堂 慧律法師著 

             翻訳文責Pañña-adhika sayalay)