5)縁起の過程の中では、ただ縁起法だけが存在している。
一切の現象は、その他の条件が相互に依存することによって、
初めて生じ、そしてそれは、刹那における生・滅なのである。
刹那の生・滅が終わるとすぐに、捻転として、お互いがお互いに
依存しながら、その他の現象を生じさせる。
この種の、各種の条件がお互いに依存しあって生じる現象を
縁起という。
ここには、二つ、我々が注意を払い研究する価値のある、
重要な原則がある。
(1)自我を生じさせないことによって、常見の人にならない。
(2)自我と対立する概念を生じさせない事。「何もない」と
思うのは断見である。
さらに言えば、中立を保つこと、すなわち中道であれば、縁生法
から離れることはない。(つづく)
(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語
原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)