Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー19

5)縁起の過程の中では、ただ縁起法だけが存在している。

一切の現象は、その他の条件が相互に依存することによって、

初めて生じ、そしてそれは、刹那における生・滅なのである。

刹那の生・滅が終わるとすぐに、捻転として、お互いがお互いに

依存しながら、その他の現象を生じさせる。

この種の、各種の条件がお互いに依存しあって生じる現象を

縁起という。

ここには、二つ、我々が注意を払い研究する価値のある、

重要な原則がある。

(1)自我を生じさせないことによって、常見の人にならない。

(2)自我と対立する概念を生じさせない事。「何もない」と

思うのは断見である。

さらに言えば、中立を保つこと、すなわち中道であれば、縁生法

から離れることはない。(つづく)

(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語

原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)