三相~
名色を分別し、また、それらの因を識別した後、止行者と純観行者の
両者は、共に、諸々の行法の三相を観照しなければならない。
すなわち:壊滅する故に無常である;不断に、生滅する、逼迫の厄を
受けるが故に苦である;在世、相続及び刹那の三つの方面において、
実質(=実体)がないが故に、無我である。
この観照力が強くなり、更に正確になる時、その心は即ち、自然に、
不断に変易する名色の流れに専注することができるようになる。
この時の定力は近行定に相当する。
心の、名色の(+流れる)過程における無常、または苦、または無我の、
刹那から刹那の間の専注力は、その名を観刹那定(vipassanā-khaṇika
-samādhi)と言う。(+ )(= )訳者。(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)