南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-19

三相~

名色を分別し、また、それらの因を識別した後、止行者と純観行者の

両者は、共に、諸々の行法の三相を観照しなければならない。

すなわち:壊滅する故に無常である;不断に、生滅する、逼迫の厄を

受けるが故に苦である;在世、相続及び刹那の三つの方面において、

実質(=実体)がないが故に、無我である。

この観照力が強くなり、更に正確になる時、その心は即ち、自然に、

不断に変易する名色の流れに専注することができるようになる。

この時の定力は近行定に相当する。

心の、名色の(+流れる)過程における無常、または苦、または無我の、

刹那から刹那の間の専注力は、その名を観刹那定(vipassanā-khaṇika

-samādhi)と言う。(+ )(= )訳者。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)