Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~傲慢な仏教徒

ゴータマ仏陀の教えた仏法は、大変な価値を持っていると思います。

一たび四聖諦を知り(本当にその本質を知るには、修行しなければなりませんが)、八聖道を実践していくと、なんだか未来が明るくなったような気がします。

しかし、だからと言って、他の宗教がダメという事はない、と思います。

私はジャイナ教が好きです。

ジャイナ教は、仏教ととてもよく似ていますが、異なる部分は、業の考え方と、<解脱>を説明するのに、<魂>という言葉を使う所です。

そして、ジャイナ教創始者マハーヴィローの遺言は「宗教に絶対はない。自分の宗教が一番だと言ってはならない」というものです。

今、「仏教が一番だ」と言う人々はしかし、仏陀無きあと、宗派は千々に乱れ、定説はあってなきように、分裂している事は認めなければならないでしょう。

ジャイナ教は、2600年経った今も、分裂することなく(裸形派と白衣派という二つの流れがありますが、それは着衣の問題であって、教理で分裂している訳ではない)、今なお、インド人の信頼を勝ち得ています。

それは彼らが戒律を守る人々で、偸盗しない為に、彼らに宝石、財産を預けても、決してトラブルになる事がないからです(故に、ジャイナ教徒は宝石商が多い。)

仏教徒は戒律を守っているでしょうか?

中国と台湾の大乗仏教徒、特に僧侶(中国の、政治的雇われ僧侶は別として)は、しっかり戒律を守っているようです。

彼らは、妻帯しない(異性にタッチしない)、お酒を飲まない、菜食(これは中国系仏教だけの習慣)、盗まないなどおおむね、守れているようです(夕方、薬石と称して軽い食事をとっている僧侶はいます。寒い中国北方では、夕方何か食べなければ、寒すぎて、座禅・瞑想が出来なかったのかも知れません)。

日本の大乗はどうでしょうか?

僧侶が妻帯し、お酒を飲み、三食たしなみ、お墓や戒名で営業し・・・

では、日本のテーラワーダはどうでしょうか?

答えは、皆様の胸の中にあると思います。

    <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>