『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9‐9)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(125/160)
(1)業(kamma):
同一の一生の中における、更に早い時期または、ある過去世の中において、造(ナ)した所の、善業の思(=思い)。
例えば、あなたが、比丘に食べ物を供養したか、またはその他の受取人がいた所の、それに相応する所の、楽しみを思い出すことが出来るか、または禅修と相応する所の楽しさ、または中捨を思い出すことができる。
(2)業相(kamma nimitta):
同一の一生の中における、更に早い時期または、ある過去世の中において、造(ナ)した所の善業と相応する所縁。
もし、あなたが前世において、名医であったならば、病人が見えるかもしれない;
もし、あなたが、三宝の弟子であったならば、比丘または仏像、またはパーリ経文を聞いたり、誦えていたりするかもしれない;
もし、あなたが禅修行者であれば、過去になされた禅修の業処の似相が、見えるかもしれない。
(3)趣相(gati nimitta):
一人の人間が生まれ変わろうとしている、生まれ変わる先の影像。
人として生まれ変わろうとしているならば、それは、あなたの現世の母親の子宮であり、赤い絨毯の様に見える。
(9-10につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>