第七講 己自ら涅槃を見る為に如何にして観智を育成するか
<はじめに>
前の講話において、我々は、如何にして第五法と第一法に基づいて、縁起を識別するのか、を簡単に研究した。
本日、我々は、己自ら涅槃を見る為に、如何にして観智を育成するか、を説明する。
己自ら涅槃を見る為には、順序に従って、16観智(ñāṇa)を育成する必要がある。
一番目の観智は名色限定智(Nāmarrūpapariccheda-ñāṇa)である。我々は、名色を説明する時に、すでに、この種の観智についての解説をした。
二番目の観智は縁摂受智(psccayapariggaha-ñāṇa)である。前の講話で、如何にして過去、現在、未来の三世の名色の因果関係を識別するか、すなわち、如何にして縁起を識別するか、を解説した時、この種の観智の説明をした。
この二種類の観智を育成した後、あなたは、特相<注348>、作用、現起(現象)と近因に基づいて、すべての名法、すべての色法とすべての縁起支を識別することを通して、それらを完成させなければならない。
この事は、簡単な方式を用いて説明するのは、非常に困難であるため、最も良いのは、実際の修行の時に、詳細を把握することである。
次に、我々は、その他の観智について、触れてみたい。