仏陀のサンガに対する教誡
仏陀は、更に一歩進んで言う:
”Handa dāni、bhikkhave、āmantayāni vo、vayadhammā saṅkhārā、
appamādena sampādetha.”
「比庫たちよ。今、私はあなた方に告ぐ:
『諸行法は皆、滅法である。
不放逸によって成就せよ!』」(D.2.185)
すべての名色法及びその因は、行法(saṅkhāra)と言う。というのも、それらは、それぞれ個別の因と縁によって生じるが故に。
諸行法は無常なものである。
あなたは、無常の本質を忘れてはならない。
無常の本質を忘れたが故に、あなたは己自身、息子、娘、家庭等に、心において期待が生じる。
もし、あなたが無常の本質に対して理解があれば、この一生をかけて、それから離脱する事に努力するはずである。
故に、仏陀の、我々に対する教誡を忘れてはならない:
「比庫たちよ。今、私はあなた方に告げる:
『諸行法は滅法である。
不放逸によって成就せよ!』」
仏陀は続けて言う:
”Na ciraṃ Tathāgatassa Parinibbānaṃ
bhavissati. Ito tiṇṇaṃ māsānaṃ
accayena Tathāgato parinibbāyissati.”
「如来は、 久しからずして、般涅槃する。今から三か月の後、如来は、般涅槃する。」
これは、彼が完全に世間から離れる事を意味する。
これらの話を聞いた人々は、悲しんだ。
仏陀はまた言う:
”Paripakko vayo mayhaṃ、
parittaṃ mama jīvitaṃ.”
「私の年を取った、私の寿命は多くは無い。」
仏陀は、アーナンダ尊者に彼の老いの境遇を語った:
「アーナンダ、私はすでに老い、老いの境遇にあり、年長になり、旅程は尽き様としている。年はすでに暮れて、80歳になる。アーナンダ、まさに古い車を、修理しながら使っている様に、アーナンダ、如来の身体もまた同様に、支えによって維持されている。」
「アーナンダ、如来が一切の相を作意せず、ある種の受を滅し、無相心定<注425>を成就して住する時、アーナンダ、その時初めて、如来の身体は、問題が解消する。」(D.2.165)
仏陀は言う:
”Pahāya vo gamissāmi、kataṃ me saraṇamattano.”
「あなた方を捨てて行く。己自身を頼りとせよ。」
これは、彼らから離れて、仏陀は般涅槃に入り、去る事、彼はすでに己自身の帰依処を阿羅漢果にまで高めている事を意味している。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>