施主は、布施の実践の前、布施の後、または布施の時、この種の観智を修習することができる。しかし、彼の観智は、強くて力のあるものでなければならず、少なくとも、壊滅智(Bhaṅga-ñāṇa)の段階まで到達しておかねばならない。
この様にして初めて、この種の観智を修習することができる。
我々もまた、この良機(チャンス)を逃すことない様に。
この種の機遇は、唯一、仏陀の教法の中においてのみ、存在する!
しかし、あなたは訊ねるかも知れない。
もし、我々に観智がないのであれば、如何にして、この種の布施を実践することが出来るであろうか、と。
我々は、あなたに、布施の時、以下の様に発願する様にと、提案する;
「この布施が、涅槃を証悟する助縁となります様に!」
というのも、仏陀は、布施をする時、涅槃を証悟する発願様にと、教導しているが故に。
我々は、再度《宝経》の偈頌を誦して、今回の開示(法話)を終わりにしたい、と思う:
”Khīṇaṃ purāṇaṃ nava natthi sambhavaṃ、
virattacittā’yatike bhavasmiṃ;
Te khīṇabījā avirūḷhichandā、
nibbanti dhīrā yathāyaṃ padīpo.
idampi saṅghe ratanaṃ panītaṃ、
etena saccena suvatthi hotu.”
已尽旧者新不生、
於未来有心離汚。
彼尽種子不増欲、
諸賢寂滅如此灯。
此乃僧之殊勝宝、
以此実語願安楽!
一切の衆生、安穏で、楽しくあれと願う!