Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-6)

心の定義

心とは、純粋に、目標を識知する過程(に過ぎないもの)である。

心は、目標を識知する所の「我」では決して、ない。

一個の自我または造作者(創造者)、というものは、ない。

我々は、非常に多くのタイミングにおいて、心を我(私)、私の、という風に認定してしまう。

というのも、我々は、心の生・滅を、如実に知見する事ができないが故に。

心の生・滅は相当に迅速であって、一回の瞬きの時間内であっても、数十億個の心が生・滅している。

故に、我々は、心とは、本来、ただ、一連の、相続して不断な過程に過ぎない事を見、知る事ができないまま、それを一個の我(私)として、認定してしまうのである。

(3-7につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Paññādhika Sayalay 般若精舎>