その上に、勤め人であれば、同期が昇進したのを見て、心中に嫉妬心が湧く。
この時、どれほどの相応名法が生じるか?
「瞋因」には三種類ある:「嫉妬」、「慳」と「悪作」である。
人が、同期が昇進したのを嫉妬して、それが原因で、瞋恚心が生じた場合、その時の心は、「憂具瞋恚相応無行一心」で、それは心王である。
(その上に)7個の遍一切心心所、6個の雑心所があり、雑心所からは喜を引く。
というのも、憂具であるが故に。
こういうことから、この人の心中は、不愉快な感情で一杯になる。
(6-90につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>