Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(7-16)(私家版)

以下のたとえ話は慙と愧の本質を同時に説明する事ができる。

一本の鉄の棒の端には、糞便が塗りつけてある。

そのもう一つの端は、火の中で燃やして、真っ赤になっている。

ある人は、糞便の部分を掴みたくない。彼は糞便が嫌いであるし、己自身が汚染されるのは嫌であるが故に。

これは慙である。

しかし、彼はまた、真っ赤に燃えた、もう一つの端を掴みたくもない。火傷するのを恐れるが故に。

これは愧であり、悪行によって齎される果報を恐れるものである。

(7-17につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>