Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(84ー1/2)(私家版)

■菩提分の概要菩提分のパーリ語は、「bodhipakkahiyadhamma」である。その意味は「覚悟(覚醒、悟り)の為の方法」。これが、菩提分と呼ばれるのは、覚悟、悟りの助けになるが故に。即ち出世間四道智を証する事を言う。。。。                       37菩提分は、7個の部分に分ける事ができる。。。                 1.四念処。2.四正勤。3.四成就法(四神足)。4.5根。5.5力。6.7覚支。7.8道分。。。。。。         1.四念処(satipatthānā=tの下点。以下同様)                  四念処の、修行全体において、最も重要と言えるのは合計四個ある:        (1)身念処。(2)受念処。(3)心念処。(4)法念処。。。。         四念処のパーリ語「patthānā」は、2種に解釈できる。即ち「打ち立てる (upatthana)」と、「念」(sati)の「立脚点」(即ち念を打ち立てる事、及び念の立脚点と、なる事)てある。正念をば、身、受、心、法の上に打ち立てる。故に、四念処は、念の立脚点と言う。四念処は、四者に共通する要素がある。即ち、正念を伴って、諸々の法を観照する事である。四者の間の違いは、正念によって観照している目標ーー身、受、心と法が、それぞれ異なり、四種ある事である。最後の法念処は、5蓋、5蘊、6処、7覚支及び四聖諦等の法を含む。