7.八正道 (1)正見。(2)正思惟。(3)正語。(4)正業。(5)正命。(6)正精進。(7)正念。(8)正定。。 八道分の中において、正見とは、四聖諦を了知する慧心所である。仏陀は経典の中において、再三再四言う:「正見は苦、集、滅、道の四聖諦を了知する事である。」 正思惟は、心をして出離、無瞋、無害に導く尋心所である。正語、正業、正命は、3個の離心所と同じである。正精進は、四正勤と同じである。正念は、四念処と同じである。正定は仏陀の教えの、四禅(初禅、ニ禅、三禅、四禅)に定義される。八道分は、解脱へと向かう道である。。。。。 37菩提分は、縮小すると、14の個別法になる(個別法は合計72個ある)。その内の一つは心(即ち、神足の中の心神足)で、その他の13個は心所である。37菩提分の中において、精進は9回出現する、即ち、四正勤、精進成就法、精進根、精進力、精進覚支と正精進。念は8回出現する、即ち四念処、念根、念力、念覚支と正念。定は4回出現する、即ち、定根、定力、定覚支、正定。慧は5回出現する、即ち、慧成就法、慧根、慧力、択法覚支と正見道分。信は2回出現する、即ち、信根と信力。 その他はただ一回のみ出現する。。。 37菩提分の内、精進の出現が最も多い。。 故に、仏陀は言う:「精進が、一切の成就の根本である。」 修行の道の中において、精進、念、定、慧、信等の5根をバランスする事は非常に重要である。その中では、信が最も基本である、信が我々の修行を推し進めるが故に。。。 精進(安般念を例に取る)は、努力して注意力を呼吸の上に置く事、この様にして精進して後、初めて、念は呼吸の上に括りつける事ができる(正念とは、呼吸を忘れない事である)。。 この様に精進を続ければ、やがて定が育成される。定があれば智慧が生起する。。。 仏陀は言う:「定のある者は、真実法を如実に知見する。」 修行全体の過程は、信、精進、念、定、慧(の順である)。