南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(86ー4/5/6)(私家版)

✥12縁起の法則✥            無明(avijja)の縁によりて        行(sankhāra−nの下点。以下同様。)………………………                行の縁によりて識(viññāna−nの下点。以下同様。)。………………………                               識の縁によりて名色(nāma−rūpa)。      名色の縁によりて6処(salayatana)。       6処の縁によりて触(phassa)。       触の縁によりて受(vedanā)。          受の縁によりて愛(tanhā)。          愛の縁によりて取(upādāna)。        取の縁によりて有(bhava)。          有の縁によりて生(jāti)。         生の縁によりて老死(jarāmarana−nの下点。以下同様)、愁、悲、苦、憂、悩。    これによって、この様に、一塊の苦蘊が生起する。                  古代の師は言う:「四種の法が非常に奥深く、教えるのが難しいだけでなく、理解する事も難しい。」              教える人は説明が難しく、聞く方も、理解するのが難しい。。。。。              仏陀は、成道したばかりの一番目の一週間、菩提樹の下で、涅槃の静寂を享受した。一番目の一週間が過ぎて後の初夜、彼は涅槃の定から出て、因縁の法を観照し始めた。順縁ーー無明の縁によりて行、行の縁によりて識………から始め、老死まで。中夜になると、彼は逆縁の滅から観を実践した。。。                  無明の滅→行の滅、             行の滅→識の滅、               識滅→名色滅、名色滅→6処滅。6処滅→触滅。触滅→受滅。受滅→愛滅。愛滅→取滅。取滅→有滅。有滅→生滅。生が滅するや否や、老、死もなくなる。後夜になると、彼は順縁と逆縁を観じ、又順と逆を同時に観じた。無明の生起から………一塊全体の苦蘊の生起まで。その後に、無明の滅から、一塊全体の苦蘊の滅まで。。。。。。              仏陀は、成道の最初の一週間の、その後に、12縁起の省察を始めたのである。。、