Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵日記>日本はドイツやフランスを・・・

先ほどインターネットを見ていたら、「インド外相、日本の歴史(観)に批判」とありました。

私、日本生まれの台湾人としても、日頃から、そう思います。

まず、今の日本の人は、過去に台湾(や朝鮮・旧満州)を植民地にしたことも知らないし、植民地の人間がどのような気持ちで生きてきたかも知らない。

その上、われわれ、植民地の人間が仕方なく?(又は歴史的な流れで)、日本で生活していている理由も知らないし、日常的に、法的にも差別されている(されてきた)事も知らない(昔は、健康保険も国民年金も入れず、税金は取られるのに、公営住宅の申し込みさえもできず・・・)。

中国と韓国が、靖国問題でうるさいなぁという日本のみなさんは、日本の国会議事堂に使われている大理石が、すべて台湾から運んで来たものだという事を知っていますか?

昔、朝鮮・韓国で取れたお米が全部宗主国の日本に運ばれてきて、当地の人間は餓えてコーリャンを食べていた、という事は知っていますか?

台湾の山岳民族がその勇敢さを認められて<日本軍兵士>として戦争に参加したけれど、日本の敗戦後、瞬く間に「中国国籍」に戻されて、日本の軍人が貰っている恩給を貰えないとか、そういう事情、知っていますか?

日本は、歴史を反省して、ドイツのように徹底的に誠実に戦後処理をすると良いのに。または、フランスが植民地ベトナムの人たちにしたような、フランスがベトナムから引き上げる際、ベトナム人の内で希望する者を全員フランスに移住させ、フランス国籍を与えたような、宗主国として公明で温情あふれる政治的解決があったらよかったのに、と思います。

インドの外相が言うように、それが日本の生きる道だと、私も思います。