強烈な(+心における)出離の傾向のため、菩薩は、欲楽と在家生活
の危険を見通す;強烈な(+心における)隠居の傾向のため、
彼は集団的、社交的生活の危険を見通す;強烈な無貪、無瞋、無痴の
傾向のため、彼は貪・瞋・痴の危険を見通す;強烈な解脱指向のため、
彼は色々な生命界の危険を見通す。
もしも、貪・瞋・痴等の危険に気が付くことができず、無貪・無瞋・
無痴等の傾向がなければ、何らの波羅蜜も習得することはできない。
故に、無貪等の6種類の(+心の)傾向は、波羅蜜の根本的条件である。
同様に、波羅蜜に対する10の傾向もまた、波羅蜜の根本的条件である。
布施への(+心の)傾向は、それと対立する(布施をしないという)
危険を見た後、強化された無貪が作り出す、強固で動揺しない(+心の)
傾向が布施(+という行為)に向かうのである。
(+ )訳者。(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)