南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#11-1

<#11-1>は、本文P 32 ~34にある脚注の翻訳。

<注29>=名業処(nāmakammaṭṭhāna)を修する時、禅修行者は、それらを自ら知見することができるが、それ以前においては《摂阿毘達摩議論》を参考にすることができる。

<注30>=パオ・セヤドーは以下の様に解説する:

色界または無色界に生まれた梵天人は、結生心を識別する時、この9種類の色界または無色界果報心を識別する可能性があるが、しかし、欲界の衆生にとっては少々困難である。過去世において、これらの梵天界に生まれた事のある禅修行者は、これらの果報心を識別する事が出来る可能性がある。

しかし、もし、禅修行者が過去世において、梵天界に生まれた事がないのであれば、上記の可能性は存在しない。

<注31>=密集の錯覚を破り除く事に関しては、問答1-3、及び「如何にて色聚を分析するか」を参照の事。

<注32>=28種類の色の完全な図表は「表2a:28色法」を参照の事。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>