南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-2)

因と縁が和合して生起した法を有為法と言う。

故に、一切の有為法は、みな、無常・苦・無我である。

苦のパーリ語は「dukkha」で、中国語訳では、苦と言い、英語訳では「suffering」となるが、そのどれもが、あまり正確とは言えない。

実際は、パーリ語の dukkha には、

「変化して無常である、

実質のない、圧迫された」

という意味が含まれており、我々が日常的に言う所の、人生は非常に苦しい、という意味ではない。

無常であるが故に苦であり、無常、生・滅の圧迫を受けて、苦相の出現を見るのである。

我々は、この方面から、苦の真正なる意味を理解しなければならない。

(3-3につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Paññādhika Sayalay 般若精舎>