2、悦具邪見相応有行一心:
偸盗は無罪であると思っている男の子が、友達の唆しによって、喜んで、八百屋さんで、リンゴを一個盗んだ。
悦具、邪見相応は、<1> と同じ。
友達の唆しを受けて後、偸盗を働いた点を、有行、と言う。
二つの例を比較すると、無行の果報は、有行の果報より重い。というのも、有行は、本人の自発的な行為ではなく、他人の唆しによるが故に、彼の「思」はあまり強烈ではない(と言える)。
思とは、業を造る所の心であり、それが強烈でないならば、得る果報もまた、それほど重いものとはならない。(3-36につづく)
★句読点は中国語原文を優先尊重。
<願以此功徳、早日証得涅槃楽>
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/
Paññādhika Sayalay 般若精舎>