Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2020-01-01から1年間の記事一覧

般若の独り言~口角

私は生まれながらに不美人(いわゆる<おブスさん>笑)で、その上、青春時代にニキビをいじった跡が、結構なシミになっているので、若い頃から今に至るまで、男性に もてたためしがないです。 タイの森林僧院に止宿していた時、 「テーラワーダで出家した者…

般若の独り言~仏教と科学(色聚と素粒子)

先日、私のブログで、ゴータマ仏陀の教え(アビダンマ)に出てくる所の、テーラワーダ仏教徒・・・パオ森林僧院に属する者は、その願望が特に強いと思われますが・・・座禅・瞑想を通して、心眼で観じたいと願っている所の <色聚(ルーパ・カラーパ)> は…

みやもとそうご様のコメントへの回答―4

本日、私がブログに書きました <みやもとそうご様のコメントへの回答(1~3)> を読まれました、みやもとそうご様より、二度目のコメントを頂きました。 なかなか難しい質問が書かれています(笑)。 まず、私は、みやもと様が最初に私に下さったコメント…

みやもとそうご様のコメントへの回答ー3

最後に、みやもと様は 経典とアビダンマの関係性について、質問されています。 私は仏教経典学者ではありませんので、的確なお返事はできませんが、以前、緬甸の方(その当時は在家、現在はパオで出家して、比丘)から聞いたお話をご紹介します。 『2600年前…

みやもとそうご様のコメントへの回答―2

また、みやもとそうご様には、 サヤレーの言う事が正しければ、色聚(=素粒子)を観じない限りは、 [vipassanā をしている] とは言えなくなるが、それは真であるか?という質問を頂きました(注1)。 みやもと様は、パオセヤドーの著書(『智慧の光』)…

みやもとそうご様のコメントへの回答-1

昨日(8月24日)、当ブログにて 《vipassanaā (観)について》 を公開しました所、みやもとそうご様 より、コメント欄を通して、ご質問を頂きました。 以下、私の知り得る範囲内で、回答致します。 まず、私のプログで、仏教のダンマに関して書かれています…

般若の独り言~vipassanā と慈みの心

世の中には、パオ・メソッド(注1)で修行してみると、 メキメキ上達して、3か月やら一年やらで vipassanā を完成させて、即、指導者になった・・・なんて人もいます。 しかし、その中で、残念ながら、vipassanā は出来ても、慈しみの心に欠ける人がいます。 …

般若の独り言~vipassanā(観)について

先回のブログで、無常と vipassanā(観)の関係性を書きましたので、今日は、vipassanā について書いてみます。 vipassanā は、ずばり、素粒子(のレベルのミクロ的な)物質の、生・住・滅と、心の生・住・滅を観察する行為をいいます。 素粒子と心の生・住…

般若の独り言~無情と無常

私が、日本の大乗仏教への探求を諦めて、仏教の発祥地である、インドか、またはタイ等の原始仏教温存国に視点を向ける様になったのは、日本の僧侶の書いた仏教書に、ゴータマ仏陀の主張した、仏教の最も重要な哲学、思想である所の<無常>が、<無情>とい…

般若の独り言~昔の名前に戻ります

読者の皆様はお気づきかどうか・・・このブログの大題は《サヤレー’ズ・ダンマ・ブック》で、小題は [老婆の独り言]です(でした、昨日まで)。 この小題が [般若の独り言]から [老婆の独り言]に 変更あったのは、5月11日です(それまでの小題は [般…

老婆の独り言~緑豆ぜんざい

みなさんは、緑豆をご存知ですか? 春雨の原料になる緑色の小さな豆です・・・あっ、もやしも、これで作れます。 私は、自家製もやしが作りたくて、通販で緑豆(乾燥物)を買ってみましたが、最近、外気が暑すぎるのか、みごと失敗してしまいました(芽が伸…

老婆の独り言~生春巻きの練習

私が住むY盆地は、温泉が出るので、一応は、 <(超)有名温泉観光地>という位置づけ。 このY盆地に、遠くミャンマーから、嫁いで来た女性がいます。 彼女とは、時々会って、お互い恙なきを確認し合い、友情を確かめ合っているけれども、このコロナ騒ぎで、…

老婆の独り言~山頭火を読む

先日、知り合いの老女から 『「愚を守る」ってなんですか?』 と質問されました。 自分なりに、答えは既にあるのですが、 【山頭火著作集Ⅲ】の副題が[愚を守る] なのを発見しまして、参考までに、読んでみました。 山頭火の著書は、若い時に一度読んだこと…

老婆の独り言~徒然

早朝、庭に出てみました。 菊やミソハギ、それにバラが咲いていたので、摘んで花瓶に飾りました(例によって、ただの<投げ入れ>)。 菊やミソハギはともかく、この暑さの中でバラが咲いているのには吃驚。 パリジェンヌ(ピンク)一輪。 アウグスタ(ピン…

老婆の独り言~蓮の花

蓮の花が咲きました。 といっても、我が精舎に池はなく、これは、茶碗蓮ならぬ、バケツ蓮です(左に少し見えるのはスイレンです)。 蓮の花は、仏教では、深い意味を持ちます。 私がタイで修行していた時(40年前)、朝、托鉢に来る 僧侶に差し上げようと、…

老婆の独り言~暑い8月

8月は、広島・長崎原爆記念日と日本終戦(敗戦)と続きますから、太陽が熱いだけでなく、心も熱く、ざわざわします。 私は日本生まれの台湾人で、日本の終戦は、台湾では光復(国土の復活、植民地からの解放)と位置付けられます。 人間にとって一番大事なの…

老婆の独り言~今ここの身体

今年3月初め、禅病を発症した事は、前のブログで、何度か報告をしました。 最初の二か月程は、一週間に一度、パニックを起こしまして、その度に、インドで修行されたというヒーラーの先生を頼って、彼に《手当て》をして頂いていました ・・・先生が、私の身…

老婆の独り言~難病に思う(正念と正定)

先日、京都で、ALSの患者さんに、二人の医師が過剰な睡眠薬を注射して、死に至らしめたニュースが流れました。 ALSの患者さんが依頼した、嘱託殺人、との事です。 難病にかかったら、生きていたくない、死にたくなる・・・というのは、よく理解できます。 私…

老婆の独り言~地域猫

昨日、知人に頼まれて、赤ちゃん猫を連れて、動物病院に行ってきました。 知人が、近所でウロウロしていた三匹の野良猫に餌をあげた所、それらが知人宅玄関前に居つき、その内の一匹が、6月に子猫を生みました。 その子猫の内、一匹が<猫風邪>で、二か月た…

老婆の独り言~父母未生以前

九州は連日、雨、雨、雨また雨です。 今朝は、雷も鳴っています。 (今年3月上旬に発病しました)禅病につきましては、朝起きると、両の目~涙腺の辺り~に気感がありますが(寝ている間に、気がここに溜まる)、すぐに(任脈を通って?)下丹田の方へと流れ…

小型通様のコメントへの回答ーその1

過日、私のブログにUPしました 【またまた戒名の件】 の文章をご覧になった小型通様より、本日、コメントを頂きました。 【またまた・・・】 へのご意見ではなく、私が禅病を患っている事への アドバイスです。 小型様、大変的確なアドバイスを頂き、ありが…

老婆の独り言~またまた戒名の件

今朝のインターネット・ニュースで、佐藤葬祭の社長様が: 「死者に戒名をつけるのは、日本仏教の大切な習慣。それを否定するのは、仏教を知らない人間のする事」 と言っているのを読みましたが、これ、ちょっと無理がありますよね。 戒名というのは、読んで…

豪雨被害状況

<令和2年7月豪雨>につき、Tさま、Lさま始め、多くの方々に御心配頂き、ありがとうございます。 幸い、我が精舎のありますY盆地は、小さな土石流などが発生していますが、大きなトラブルはなく、スーパーも開いていて、普通に暮らす事が出来ています。 ここ…

老婆の独り言~豪雨の後で

今朝、空が晴れたので庭に出てみました(豪雨の後、今日で何日目になるか、まさかこんなに降るとは思わず、豪雨の始まりの日を覚えていない)。 庭は、雑草の天下になっていました。 手当たり次第に、雑草を抜いてみるけれど、湿気で汗だくになることもあり…

禅病を超えて

長年の修行の偏差、片寄り(身体上の、7つのチャクラの開き方が不均衡なまま、安般念を修行し続けたのが主な原因)から、禅病を発症したのが、今年の3月上旬でした。 実は私の禅病は、20年前からすでに発症していたのです・・・ 20年前、緬甸の森林寺院で修…

老婆の独り言~自我の終焉

先日、水中運動を終えて、露天風呂で一服していた時、 顔見知りのおばさんが寄ってきて、 「私は我が強いから・・・直さなくてはねぇ」 と言います。 多分、私が坊主頭で、どこだかのお寺の尼僧である事を知っていて、僧侶の喜びそうな話題を提供してくれた…

老婆の独り言~雨安居

雨、よく降りますね・・・といっても、梅雨なのですから、降って当然・・・私は雨降り、嫌いではないです・・・雨音を聞きながらお風呂に入ったり、本を読んだり、もいいものです(災害を齎す豪雨は困りますが)。 今年の雨安居、U Puññānandaサヤドー(パオ…

老婆の独り言~コガネムシと洗濯機

私は、心理学の中では、ユング心理学が好きです。 と言いましても、若い頃に書物(主に河合隼雄さんの本)を乱読しただけで、ユング心理学を正式に学んだわけではありません。 先日、私が罹患して困っている《禅病》に関して、不思議なことが起こりました・…

老婆の独り言~まったりオハナ

上の写真。私の相棒、オハナ(ペキニーズ、雄)です。 山の中に捨てられていて、動物愛護センターに保護された保護犬で、5歳(推定)の時に、我が精舎に引き取られ、現在14歳。 引き取った当初は、人間に捨てられた事を知ってか、性格は獰猛で落ち着きがあり…

老婆の独り言~人種差別に思う

アメリカで、黒人のフロイド氏が、白人の警察官によって、8分以上の時間、膝で首を押さえつけられて、結果、 亡くなりました。 今、アメリカ、全世界が、彼への追悼と抗議のデモで荒れています。400年たっても、人種差別(白人至上主義)がこれほどすざまし…