問4-9:入出息念(ānāpānassati)の修行方法と四界差別は、同じですか?我々は、どうして、入出息念の修行の後に、四界差別の修行を開始するのですか?
答4-9:違います。この二種類の方法は、同じではない。観の修習においては、名法、色法及びそれらの因を識別しなければならない。と言う事は、二種類の業処がある、という事である。
仏陀が、色業処を指導する時、常に、四界差別の簡略法または詳細法を教導した。故に、もし、あなたが色法を識別したいのであれば、必ず、仏陀の指導に従って修行しなければならない。四界差別の修行には、深くて厚い定力があるのが望ましい、例えば、入出息第四禅などである。というのも、それは、我々が、明晰に、究極色法、究極名法及びそれらの因を見る為の支えとなるが故に。
しかし、もし、あなたが、止禅の修習、例えば、入出息念を修習したいと思わないならば、あなたは、直接、四界差別の修行をすることができる。そこに問題はない。
この問題に関しては、我々はすでに、前の段階で、解説を終えてある。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>