南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

般若の独り言~素粒子を見て死ね

私が20年前に、台湾でパオ・セヤドーの著書『智慧之光』(中国語版)に出会って、一番感動したのは、《人間は瞑想すれば、色聚(素粒子またはクォーク)が(心眼で)見える》という主張でした。 私は子供の頃から<仏教は無常・苦・無我を言う>と信じて疑わ…

般若の独り言~翻訳書一覧(未完・追加あり)10月22日までに4冊追加しました。

私が20年かけて翻訳しました仏教書は以下の通りです。 基本的に、ほとんどのものは、当ブログに掲載されていますが(逆順)、ここにないものは<菩提樹文庫> (PDF正順)、またはWEB上のどこかにあります。 ★パオ・セヤドーシリーズ 「智慧の光」「如実知見…

般若の独り言~翻訳書一覧(まえがき)

先日、私が当ブログにて 「正念とは、業処を忘れない事である」 「マインドフルネス(=気づき)は仏教用語では<正知>または<威儀路明覚>と言う」 と書きました所、コメント欄に 「タイのアチャン・チャーも、緬甸のウ・ジョティカ大長老も、マインドフ…

般若の独り言~薪ストーブ焚いてみた

暑さ寒さも彼岸まで・・・。 彼岸を過ぎて我が村は秋・・・と言いたい所ですが、なぜか、一気に ”冬” に突入。 みなさん、ぜーぜー咳して風邪気味。 斯く言う私も、天候の変化には、からきし弱い。 今朝は、さっそく薪ストーブを焚きました。 薪は、薪屋さん…

般若の独り言~般若心経のここが好き

私が好きなお経・・・ そうですね、一番好きなのは「雪山童子」ですね。 「ヒマラヤに住む雪山童子は、世の理法として 《諸行無常、諸法無我、一切皆苦》 までは分かるけれど、最後の一句が分からない。 最後の一句を教えてくれる人がいたなら、命を捧げても…

般若の独り言~台湾のパオ系寺院

読者の方から「台湾のパオ系寺院はどうなっているか?」という質問を頂きました。 私がこれまでに知り得た情報を、下記にお知らせします。 時間の経過等の関係で、多少の変化は否めませんので、実際に訪れたいと思う方は、先にメールなどで先方と連絡を取っ…

般若の独り言~正念と感情

昨日は<「正念」の定義が誤解されて伝わっている現状>をブログにあげました。 そこでは、正念は本来「業処を忘れない」という意味だ、と書きました。 Nimitta を得て禅定に入る為の、<正念の修行>に打ち込むと、己自身の感受・感情(苦・楽・不苦不楽)…

般若の独り言~正念の誤解

先日、<Vipassanāの誤解>について書きましたので、 本日は<正念の誤解>。 正念は、古の中国人が、古代インドから中国(西域、敦煌など)に入って来たパーリ語またはサンスクリットの仏教書の中に書かれていた<サンマ・サティ>という言葉を、漢訳する際…

般若の独り言~Vipassanā瞑想の誤解

私が<サマタ・vipassanā>という言葉を初めて聞いたのは、30歳を過ぎた頃に訪ねた、タイの森林僧院での事でした。 私「このお寺では、何を教えているのですか?」 比丘尊者「サマタ・vipassanāです」 私はこれを聞いて、大変に嬉しかったのを覚えています。…

般若の独り言~止観(サマタ/vipassanā)瞑想とは何か

昨日、WEBニュースを見ていましたら、タイの洞窟に閉じ込められたサッカー少年たちの記事が出ていました(今年、6月末から7月にかけての事件)。 正確に言いますと、少年たちにサッカーを指導していたタイ人コーチの、経歴等に関する、精神科の女性医師によ…

般若の独り言~言霊

先日、水中運動での、雑談の時。 ある女性が言いました: 「日本って、男尊女卑よね。私は色々悔しい思いをしたから、今度生まれて来る時は、手足がなくてもいいから、 男性がいい」 ちなみに、この方は仏教徒ではなく、輪廻を認めておりませんが、まぁ、女…

般若の独り言~仏教・哲学を生きる

先日、女優の樹木希林さんが亡くなられました。75歳でした。 私は、基本的に、自分が会った事のない俳優や運動選手などの有名人に対して、TVや映画でその姿を見ただけでファンになったり、入れ込んだりしないので(報道関連の通訳をしていた時に、マスコミが…

般若の独り言~老いの身支度

<『禅修指南』の見出し紹介>が、本日完了しました。 アビダンマの理論、修行方法、実践に興味のある方、 ゆっくりご閲読下さい。 当該著書の見出しの紹介と、簡単な<概要抄>では、 仏法に関する理解があまり深まらないかと思いますが、 箇条書きの部分を…

般若の独り言~仏教指導者の性的虐待

WEBでの、夕方のニュースで 『ダライ・ラマ、仏教指導者の性的虐待認める』 『90年から知っていた』 とあります(ダライ・ラマ、オランダ訪問で)。 いよいよ仏教界にも、飛び火しましたか。 「日本の僧侶はほぼ全員結婚するので、このような問題は発生しな…

般若の独り言~『阿羅漢向・阿羅漢果』UPします

大変遅くなりましたが、『阿羅漢向・阿羅漢果』いよいよ<菩提樹文庫>にUPされます(二、三日中かと思います)。PDF正順です。本書訳文に関心のある方、是非 <菩提樹・・・>へ寄ってみて下さい。 『禅修指南』の紹介は現在222ページ、半分辺りまで来まし…

般若の独り言~サツマイモの葉と茎

今朝の私の食事は、ウーメン(温麺)でした。 トッピングは、柚子こしょうとサツマイモの葉と茎。 サツマイモは自分では植えてなくて、昨日の内に、お隣の畑から頂いてきたものです。 サツマイモの葉や茎は「戦争中一杯食べたから、もう嫌。見たくもない」と…

般若の独り言~復讐するは我にあり

以前『復讐するは我にあり』という題名の映画がありました。 大分前の事で、映画の筋や、内容を忘れてしまいましたが、確か、詐欺や殺人を重ねたクリスチャンの人間(家族がクリスチャンという設定だったかも)を描写したものでした。 私はクリスチャンでは…

般若の独り言~仏教における異性性の統合

子供の頃から大乗仏教の正当性に疑問を抱いていた私は、20代の時に大乗非仏説を知って大乗を放棄。30歳を過ぎた頃、一年に一度、タイのテーラワーダの森林僧院を訪れて、聞法と修行をするようになりました(注1)。 ある時、修行の合間の休憩時間に、何人か…

般若の独り言~日本人少女インドで活躍

もう一つ、本日のびっくりニュース。 日本人少女、11歳、インドの舞踏でプロデビュー。 す、すごいですね、11歳。 2歳で両親に連れられてインドに。 暑い国では外で運動する事が少ないので、お母さんが健康の為に舞踏を習わせたところ、めきめき上達して、11…

般若の独り言~アフリカの黒い肌

今朝のインターネットで、悲しいニュース。 アフリカで、肌を白くするための肌漂白クリームが流行しており、それを塗った人々が、皮膚を痛めてひどいことになっている、という事象。 ああ、なんという事。 我々は、なぜ西洋にあこがれるのか? なぜいとも簡…

般若の独り言~たまには哲学

宗教とくに仏教(テーラワーダ)と哲学は、相性が悪い。 テーラワーダ仏教は、戒を守り、定を育成し、慧を増長させよ、という実践的な教えで、仏教徒は、哲学的な思考の迷路に嵌ってはいけない、実践が大事、という訳です。 確かに私もそう思うのですが、し…

般若の独り言~<『苦』をつくらない>について

一か月ほど前、大昔にWEB上で論戦して、一度だけお会いした事のある S氏から、メールが届きました。 「『苦』をつくらない」という題名の本を出版したので、アマ〇ンで購入し、読後に、感想を述べて欲しい、との事でした。 現在の所、私はこの本を購入してお…