Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

般若の独り言~6月 法話会 in 湯布院 のその後?

先日、私のブログで 6月に <法話会 in 湯布院> という広報を行いました。 東京の引き受け団体に聞きました所、中国出身の尊者は、これから、日本の visa を取る様ですので、この広報は、一旦、お蔵に仕舞わせて頂きます(<湯布院法話会>の準備自体は、…

翻訳『禅修指南』4‐7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> こうした事から、禅定の光が強くて盛んな時、あなたは、一人の、あなたと同性で、かつ、あなたが敬愛する人物に心を向ける: それは、あなたの先生かもしれないし、共に修行する友人かもしれない。 あなたはその…

翻訳『禅修指南』4‐6

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> あなたの敬愛する人物に慈愛を散布する もし、あなたがすでに、安般念または、白遍の修行において、第四禅に到達しているのであれば、あなたは再度、あなたの心が、非常に明るく輝く光芒を、照射できる様になるま…

般若の独り言~翻訳はゆっくり目です

我が精舎のある Y盆地にも、ようやく遅い春が来ました。 これから、冬の間ほっておいた庭の手入れ、衣替えなど、色々忙しくなります。 一か月程、『禅修指南』の翻訳は、ゆっくり目になります。たまに覗きに来て下さい。 <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所…

般若の独り言~苗栗三湾法華寺

既出の通り、この2月と3月は、台湾でリトリートでした。 最初は嘉義法雨道場で、ここは、台湾テーラワーダの発祥の地です(法雨道場は、本雅難陀禅師の台湾における、身元引受人でもあります)。 二回目は、場所を移して、苗栗三湾法華寺で行いました。 ここ…

翻訳『禅修指南』4‐5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 仏陀は言う: 「一人の人間が、心をこめて、十の方角の、すべての場所を探しても、他人を愛するその程度が、己自身を愛する事より、超過している人を、見つけることができない。 同じ理由から、十の方向の、すべ…

翻訳『禅修指南』4‐4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> あなたが好きでない人とは、あなたに対して、または、あなたに関係のある人に対して、有意義な事柄を、実践しない人の事を言う。 あなたが嫌いな人とは、あなたに対して、または、あなたに関係のある人に対して、…

翻訳『禅修指南』4‐3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 下記の四種類の人を対象に慈心観の修行をする: 1、己自身(atta) 2、あなたの好きな人(piya) 3、あなたにとって、好感もないし、悪感もない人(majjhatta)。 4、あなたの嫌いな人(verī)。 しかし、最…

翻訳『禅修指南』4‐2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《四梵住の修行》 慈心観(Mettā‐Bhāvanā) もし、慈心観(慈梵住)を修行したいのであれば、先に以下の事を理解する必要がある。 それは:異性の人(liṅgavisabhāga)と死者(kālakata puggala)(+を対象)に…

翻訳『禅修指南』4‐1(37/520 )

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第三章:四梵住と四護衛禅の修行方法 前書き 次に、四梵住(catubrahma vihāra)と四護衛禅(caturārakkha bhāvanā )の修行について解説する。 慈悲喜捨の四種類の修行の法門は、四梵住と言われる。 (4-2につ…

般若の独り言~幻の非想非非想処

本日、『禅修指南』の、第二章の翻訳が、終わりました。 この第二章の、最後の文章は、非想非非想処禅の修行方法の紹介でした。 子供の頃読んだ仏教書に、「仏教に非想非非想処という、高度な境地のものがあるが、しかしこれはフィクションであり、こんなも…

翻訳『禅修指南』3‐65

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (四)非想非非想処 第四番目の無色界禅は、非想非非想処禅である。それは、無所有処禅心を(+瞑想の)対象とする。 それが非想非非想処と呼ばれるのは、この禅定の内の想が極端に微細であるからである。 もし、…

翻訳『禅修指南』3‐64

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (三)無所有処 三番目の無色界禅は、無所有処禅である。 それは、空無辺処禅心の不存在を対象と(+して瞑想)する。 空無辺処禅心とは、識無辺処禅が縁として取った所縁である。 もし、無所有処禅を修行したい…

翻訳『禅修指南』3‐63

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (二)識無辺処 第二番目の無色界禅は、識無辺処禅である。 その(+瞑想の)対象は、無辺空相を対象とした空無辺処禅心(ākāsānañcāyatana jhāna citta)である。 もし、識無辺処禅の修行をしたいのであれば、あ…

翻訳『禅修指南』3‐62

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第四禅の名法と、四無色界禅の中の名法は、同じものであるため、四種類の色界禅を修行していた時の様な、禅支の欠点を、思惟する必要はない。 色界第四禅の欠点を見て、かつ、それを厭離したならば、あなたは、無…

翻訳『禅修指南』3‐61

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (一)空無辺処 四無色禅を修行する前、あなたは、色法(物質)の過患(=過失)を思惟しなければならない: 人間の身体は、父親と母親の精子と卵子が結合して生じたものであって、故に所生身(karajakāya)と呼…

般若の独り言~誰が風をみたでしょう?

子供の時に歌っていた歌があります。 <風>という題でしょうか? 出だしは、 ☆だぁれぇが、かぁぜぇを、みぃた~でしょう? ♪ あなたぁも わたしぃも みやしない ♪ ☆ ああ、でも修行すると、あなたぁも わたしぃも 風、 見えるのですね(『禅修指南』3‐59<…

翻訳『禅修指南』3‐60

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《四無色界禅》 十遍の中の、一つ一つの遍を修行して、第四禅に到達する事が出来たならば、あなたは次に、四無色処と呼ばれている所の、四種類の無色界禅(arūpa jhāna または無色定)を、修行することができる。…

翻訳『禅修指南』3‐59

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (八)風遍 触覚(=感触)または、視覚でもって、風遍の修行をする。 触覚を利用する修行方法は、以下の通り: あなたは、窓または戸口から入って来て、身体に当たる風に注意を向け、かつ、それについて「風、風…

翻訳『禅修指南』3‐58

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (六)水遍 水遍の修行をする時、あなたは一鉢の、または一桶の清らかな水、井戸水などを、用意しなければならない。 水界の流動性、粘着性などの特徴に、専注してはならない。 ただ、取相の修行が成功するまで、…

翻訳『禅修指南』3‐57

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (五)地遍 地遍の修行をする時、先に、平坦な土地を見つけておかねばならない。 それはちょうど、明け方の空の茜色の様に、赤褐色をしていて、木の枝、石、または葉っぱなどがない場所でなければならない。 そし…