Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

テーラワーダ仏教書の著作権等について

20年前、私が、弘法の為に来日されていた パオSayadaw にお会いして、御著書を翻訳させて頂きたいとお願いしました所、パオSayadaw のお答えは 「私の著書に著作権はないけれど(仏法書に著作権はない)、翻訳などしないで、修行しなさい。修行が一番大事」…

般若の独り言~読者の皆様感謝です!

我がブログへ、私の翻訳を読みに来て頂いています すべての読者の皆さまへ: 本日、『パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」』最終章 の翻訳終了をもって、翻訳をすべて、完了致しました事 をご報告いたします。 これにて、私の 20年 に亘りました、中国語仏教…

すべての翻訳が終了しました

本日、すべての翻訳が終了しました。 1)『パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」』の問答篇(原文P347 ~P415)が、以前翻訳して、当ブログに載掲致しました『パオ・セヤドー問答集』の中の<第15章>と、内容が完全に重複している為、当該の段の翻訳は、省…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」11(350~430)翻訳終了

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 当ブログ公開の 『パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」』日本語訳の読者の皆様に お知らせです。 A) 『パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」』 の原文 P327~P415 までの Ⅷ. 問答篇 1、障礙の克服 2、戒学疑問 …

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-30(346/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 身見とその他の一切の煩悩を徹底的に断じ除く道 我々はすでに、如何にして11種類の五取蘊を観照するのか、という事を研究した; 11種類の五取蘊とはすなわち、苦諦である。 我々はまた、如何に縁起を観照するのか…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-29(343/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 素馨(Sumanā) 聞く所によると、毘婆尸仏の時代、彼女は、非常に裕福な家庭に生まれたが、しかし、彼女の父親が死んでしまった、という。 当時の人々は、確実な決意の下、国王に要求を出して後、ようやく、仏陀…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-28(340/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 大蓮華辟支仏(Mahāpaduma Pacchekabuddha) 迦葉仏の時代、彼はすでに辟支仏となるための、波羅蜜を二阿僧祇と10万大劫の長きに亘って累積していた。 迦葉仏の時代、彼は比丘の身分で、波羅蜜を二万年累積した。…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10‐27(337/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 小善賢(Cūḷasubhaddā) 《六牙本生經》(Chaddanata Jātaka)は、我々の菩薩の本生の物語である。 その一世、彼は一頭の、名を六牙(Chaddanta)という象王であった。 これは、舎衛城の一人の比丘尼に関して話さ…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-26(334/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 旃普迦尊者(Jambuka Thera) 迦葉仏の時代、旃普迦は一人の比丘であり、ある在家の施主に護持されていた。 ある日、一人の阿羅漢比丘が彼の寺院にやってきた。 在家施主は、非常に喜び、特別に慇懃にこの阿羅漢…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10‐25(332/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 引き続き、《小業分別經》の結論を聞いて下さい: 「ここにおいて、学生よ。 短命を齎す道は、人を短命にさせ; 長寿を齎す道は、人を長寿にさせ; 多病を齎す道は、人を多病にさせ; 健康を齎す道は、人を健康に…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-24(330/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> この点に関して、単純にただ、これらの問題に関して質問するだけで、智慧のある人になる訳ではない。 問題を質問した後、法に基づいて実行しなければならない。 摩訶俱稀羅尊者(Mahākoṭṭhika Thera)は、非常に…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10‐23(329/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答13 「ここにおいて、学生よ。 男性または女性がいて、沙門または婆羅門を訪問した時、 『尊者、何が善ですか? 何が不善ですか? 何が過失ですか? 過失がないとは何ですか? 何を育成するべきですか? 何を…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-22(327/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> この点に関して、私は跋提尊者(Bhaddiya Thera)を例に挙げたいと思う: 彼女の母親は迦里果達(kaligodha)であり、釈迦族の地位の崇高なる女性であった。 跋提尊者は比丘たちの中で、出身が一番高貴な大弟子で…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-21(325/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答11 「ここにおいて、男性または女性がいて、驕慢であり、過度に慢心であって、 礼拝するべき人に礼拝せず、 立ち上がって敬礼するべき人に、立ち上がって敬礼せず、 座席を譲るべき人に、座席を譲らず、 道を…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-20(322/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> この点に関して、西瓦利尊者(Sīvalī Thera)が良い例である; 勝蓮華仏の時代、彼は、勝蓮華仏の弟子善見比丘(Bhikkhu Sudassana)の様な、受供(=供養を受ける事)第一の弟子になりたい、と発願した。 この心…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-19(320/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 「ここにおいて、学生よ。 男性または女性がいて、食物、水、衣服、馬車、花輪、お香、油膏、ベッド、住居、灯明を沙門または婆羅門に布施をしない。 この様な行為を履行し、実践するが故に、身体が壊滅した後、…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-18(318/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答八 私は一つの例を挙げたいと思う、優楼頻螺迦葉(Ven. Uruvela Kassapa)が、非常によい例である: 勝蓮華仏の時代、彼は一人の在家居士であった。 ある日、彼は勝蓮華物が獅子音比丘(Sīhaghosa)を、従者…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-17(315/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答七 「ここにおいて、学生よ。 男性または女性がいて心の中に嫉妬(+心)を抱え、他人が獲得した供養、名誉、重視、礼拝、尊敬などに嫉妬を感じ、憤慨し、嫉妬の心を、心に満たしている。 この様な行為を履行…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-16(313/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> しかしながら、彼の業は、強くて力のある慈心ジャーナに囲まれていた。 なぜ、彼の慈心ジャーナは、それほど強くて力があるのか? というのも、彼は特に、慈心ジャーナの修行に重きをおいていたのが、一つの要素…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-15(312/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 当時の難陀の戒行は清浄で、それは輝く宝玉の様にであり、また、八定と五神通が伴っていた; 供養する前、供養の時、供養の後、彼は常に仏法僧の三宝に対して、清らかな信心(=信頼の心)があった; 彼は業には大…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10‐14(310/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ここにおいて、私は須菩提尊者(Ven. Subbūti)の物語を、語りたいと思う: 勝蓮華仏の時代、彼は、ある裕福な家庭に生まれ、名を難陀(Nanda)と言った。 後に出家して隠士となり、四万四千人の隠士の首領となっ…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10‐13(310/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答五 「ここにおいて、学生よ。 男性または女性がいて、憤恨(=憤怒と怨恨)と悩怒(悩み怒り)し易い性格を持ち、少しばかりの批評であっても、彼は憤怒し、怒り、敵意を持ち、憤慨し、憤恨、瞋恚、不満を顕す…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-12(308/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 我々のゴータマ仏(Gotama Buddha)が世間に出現する前、両家尊者は憍賞弥(Kosambī)の一軒の長者の家に生まれた。 彼の保母が、ヤムナ河で、彼を沐浴させている時、彼は水の中に落ちて、一匹の大きな魚の腹の中…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-11(307/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答四 「しかしながら、学生よ。 男性または女性が、手、土くれ、こん棒または刃物でもって衆生を傷つけない時、この種の行為を履行し、従事するが故に、身体が壊滅して、命尽きた後、彼は楽趣、ないし天界に生…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-10(304/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答三 「ここにおいて、学生よ。 男性と女性がいて、手、土くれ、こん棒または刃物で衆生を傷害するとする。 この様な行為を履行し、従事するが故に、身体が壊滅し、命終える時、彼は苦界、悪趣、堕処、地獄に生…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-9(302/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 回答二 「しかしながら、学生よ。 ここに男性または女性がいて、殺生を捨棄し、殺生を禁絶し、こん棒または武器を放擲し、心は温和で仁慈であり、一種類の衆生において慈悲に安住する。 この様な行為の履行と従事…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10‐8(301/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 1、回答一 「ここにおいて、学生よ。 男性または女性が衆生を殺害し、性情が凶暴で、両の手は血まみれで、殴打や暴力に従事し、衆生に対して残酷である(+とする)。 この様に行為を履行し、かつ従事するが故に…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-7(299/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 上に述べた四種類の業の中において、「重業」は最も優先的に熟するが、これが、なぜ重業と呼ばれるのかという、理由である。 いままさに熟せんとする重業がない時、最も慣習的な業が優先的に熟する。もしまさに熟…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-6(297/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 業のもう一つ別の四種類の分類方法は以下の通りである: 重業(garuka-khamma)、 慣習業(āciṇṇa-kmma)、 近業(āsanna-kmma)、 已作業(katattā-kamma)。 「重業」(garuka-kamma)は、非常に人に譴責される…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」10-5(295/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 更に明確に理解を進めるために、私は仏陀の時代に発生した一つの物語を語りたいと思う。 富楼那(Puṇṇa)は、優多羅難陀母(Uttarā-Nandamātā)の父親である。彼は王舎城の貧乏人で、富豪の須摩那(Sumana)に雇…