Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(27ー6)(私家版)(150/360)

1.心所依処(hadayavatthu):多くのパーリ論師によると、それぞれの浄色を依拠としている双5識以外の、心所の依処は、一切の心の依処色(と同じ)である、と言う。実際には、《アビダンマ論》には、心所の依処に関しての、明確な説明はない。《アビダン…

僧侶と認知症

昨日【ヒラメはどこへ行ったのか?】をUPしましたので、その続き………… 《修行している僧侶は認知症にならないか?》 を書いてみます。結論を先に言いますと、修行する僧侶でも認知症にはなります。。。。 人生、夢も希望もありません……笑。。。。。 緬甸(ビ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(27ー5)(私家版)

門に関して、結生、有分と死亡としての、それぞれの心は「離門」である。即ちどの門においても発生する事がない。しかしながら、名法と色法のニ者の生存地において、如何なる心も、依処に依存しないで生起出来るものはない。無色界を除いて、色界と欲界の名…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(27ー4)(私家版)

例えば、眼門の心路過程は:5門転向、眼識、領受、推度、確定である。眼識は、眼浄色に依存して生起する。5門転向、領受、推度と確定は、心所に依存して生起するが、しかし、眼門心路過程の中においては、眼識以外にも、なお多くのその他の心(が生起する…

ヒラメはどこへ行ったのか?

2週間前に生協から届いた冷凍のヒラメ、余り長く冷凍庫内で保存し続けるのも良くないですし、そろそろ指定通りに、油で揚げて頂くことに…… さてさて、冷凍庫から出して、台所に持って行って……ええと……ここでヒラメ、見失いました!(冷凍庫は台所の横、二間…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(27ー3)(私家版)

この作用上の差異は、非常に重要である。眼門心路過程の中において、眼識以外に、多くの種類の心が、眼門浄色を門として生起するが、しかし、眼浄色は、眼識の依処にしか過ぎず、その他の(諸々の意識の作用)もまた眼門の心的依処を利用している訳ではない。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(27ー2)(私家版)

■依処の分析 色法の生存地(というのは、例えば)心と心所は依処に依存して生起する(等のことである)。依処とは、心の生起を支える所の、色法のことである。前5の依処と前5門(即ち5浄色)は合致するものの、しかし、依処と門が、完全に一致するわけで…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(27ー1)(私家版)

✥依処の概要✥ 欲界には、6種の依処がある:眼、耳、鼻、舌、身と心所依処である。色界には、鼻と身体の3依処がない。無色界には、全く依処がない。というのも、依処というのは、全て色法であるが故に。無色界には色法はないのである。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー9)(私家版)

4.52心所:例えば、先程(体験した所の)楽を思い出す事が出来る。これらは全て、意門の心路過程を通して(体験して)いる。5門の心路過程ではない。。。。。5.涅槃:有学聖者と、阿羅漢の意門心路の目標である。凡夫の目標にはなりえない。。。。6…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー8)(私家版)

3.心:これも又法所縁の一種である。心は、目標を識知するこ事ができるが、しかし、心はまた、識知される目標、になることもある。例えば、先程、善心が生起したとして、そしてその善心はすでに過去のものとなったとしても、我々はそれを覚えておく事はで…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー6)(私家版

6番目の所縁、即ち法所縁であるが、これは、完全に、5根門によって識知されることがない。唯一、意門心路過程又は離心路過程心によってのみ、識知されるものである。 1.浄色:5種の感官の中の根門色法である。即ち眼、耳、鼻、舌、身等の5種の浄色。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー5)(私家版)

3.離心路過程を通して、と言うのは、即ち、結生、有分と死亡(心の事)である。人が臨終の時に見る赤い色は、胎児が母胎にいる事による色所縁である。臨終速行心が赤い色を縁に取った後、人はすぐに往生する。次の世においての、最初の結生識は、前の一世…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー4)(私家版)

2.意門心路過程を通して(とは、どういう事であるかと言うと)、例えば、音声が耳根を衝撃する時、耳門心路過程が生起する。この時、耳門はただ、それが音声であるということをのみ知り、この音声が何を意味しているのか、という事までは分からない。それ…

黄色尽くし

本日のブログ、お題は<黄色尽くし>ではありますが、載せましたるは、庭に咲いた、ひまわり一輪です。。。 鉢植えにした レモンチュチュ とか、サンタビア とか、黄色系の花が何種類か咲いているのですが、星の様に散らばった小花のお写真は、ちょっと難し…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー7)(私家版)

2.微細色:28種の色法から5種の浄色を除き、さらに7種の境色(色、音、香、味、地、火、風)を除いて、残った16種色法が、微細色である。水界はその中の一である。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー3)(私家版)

■6種類の所縁 前5(色、音、香、味、触)所縁の、その一種毎は、以下の3種類の方式で識知(認識)する事が出来る。1.各々の根門心路過程、例えば、色は眼門を通して、音は耳門を通して、香りは鼻門を通して、味は舌門を通して、触は身門を通して、識知…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー2)(私家版)

■所縁の分析 パーリ語の中では、2個の語彙が、所縁を表す。。。 その一は「ārammana」で、意味は「楽、楽しみを対象に○○に取る」である。。 もう一つは「ālambana」で、意味は「引っ掛ける・引っ掛かる」。。。 この事から所縁とは、心とそれに相応する心所…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(26ー1)(私家版)

✥所縁の概要✥ 6種類の所縁がある。色所縁、音所縁、香所縁、味所縁、触所縁及び法所縁である。その内、色彩自体が色所縁で(も)ある。同じ様に、音自体が音所縁であり、香自体が香所縁であり、味自体が味所縁であり、地火風の三者は触所縁であり、法所縁と…

今朝のトレトレ

今朝10時、また雨が降り出しました。。。これから後二日間は、雨が続くそうです。。 急いで庭に出て、バラの蕾、三分咲きのものを切り取って、お部屋に。。。。。。 カミキリムシの夫婦が、バラの葉の上で産卵しようとしていました……初めて見ましたが……無…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(25ー8)(私家版)

19種類の心(2個の捨具推度心、8個の大果報心、9個の色界と無色界果報心)は、「離門」と呼ぶ。それは即ち、それらが執行する所の、結生、有分、死亡の作用は、5個の根門の中において発生する事がないし、また、新しい目標を受け入れる事もなく、一世…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(25ー7)(私家版)

55種類全ての速行心は、みな、意門にオイテ生起する事が出来る。ただ22種類の心のみは、意門において生起する事が出来ない。それは即ち5門転向、双5識、2種類の領受心、5個の色果報心及び4個の無色界果報心である。5門転向、双5識、2種類の受領…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(25ー6)(私家版)

5門心路過程と意門心路過程は、同じではない。5門の所縁は、現在の所縁(例えば、今聞こえた、今見たなど)。意門の所縁は、過去のものでもよく、現在のもの、また、未来のものでもよい。

部分と全体

仏教経典の三蔵の内、特にアビダンマは、分解の哲学、と言われます。。。 手元にあります《アビダンマッタサンガッハ》を読んだり、パオ・セヤドーの著書を翻訳していますと、2600年前、インドの地で悟りを開いたゴータマ仏陀は、ひたすら心と身体を、分…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(25ー5)(私家版)

■心による分類 46種の心が、条件にもとづいて、眼門において生起する事が出来る。眼門の心路過程とは、過去有分、有分波動、有分断、5門転向、眼識、領受、推度、確定、速行(7)、彼所縁(2)。眼門において生起する事の出来る46種の心は、5門転向心…