Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-01-01から1年間の記事一覧

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(11ー4)(私家版)

この3個は、全て瞋根グループに属する。そのうち一個が生起すると、残りの2個は生起しない。ただし、3個とも生起しない時もある……というのも、それらは因と縁があって初めて生起するが故に。因と縁のない時それらは生起しないのである。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(11ー3)(私家版)

(5)嫉、慳、悪作:この三者は、同時に生起することはない。というのも、所縁が異なるが故に。例えば、嫉は、他人の成功、成就を嫉妬するもので、慳は、己の成功成就を吝嗇して、他人に分け与え事ができないのであるから、この二者の所縁は異なる為、同じ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(11ー2)(私家版)

(3)4個の不善心所:痴、無慚、無愧、ジヨウコ(ククッチヤ・興奮)(この4個は、必ず全ての不善心と共に生起する。分離する事は出来ない)。。。 (4)瞋:瞋根心であるが故に必ず、瞋が含まれる。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(11ー1)(私家版)

2.瞋根心(2) 1.憂具瞋恚相応無行一心: (1)7個の遍一切心心所。 (2)5個の雑心所:尋、伺、勝解、精進、欲。憂具である為、喜はない。

今生安楽・来世安楽

松原千明さんがハワイで亡くなったそうです。私は芸能界の出来事に疎いので、前後の事はよく分かりませんが、娘のすみれさんが日本に戻って活躍する中、ハワイに残っていた自分を寂しく思って、生活が少し荒れていた様です(記事では、精神安定剤や酒量が増…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー9)(私家版)

6.捨具邪見相応有行一心:有行であるため、「昏沈、睡眠」を加えて、心所は、20個となる。。。 7.捨具邪見不相応無行一心:邪見とは相応しないため、邪見を取り除こくと、残りは17個となる。しかし、時に我慢が生起するため、我慢が生起したときは、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー8)(私家版)

4.悦具邪見不相応有行一心:有行であるため、「昏沈、睡眠」を加えると20個または21個の心所になる。 5.捨具邪見相応無行一心:捨具であるため、喜はなく、故に喜を取り除けば、残りは18個の心所となる。 Pannya−adhika Sayalay 般若精舎

えびす丸丸まる

去年の9月、我が精舎に来たばかりのえびす丸(雄。保護犬、三才)は、トイプらしく皮膚が弱く、半年で2回程皮膚病になりましたが、今は落ち着いています。その代わり、ものすごい甘えん坊になりました。私が本を読んでいたり、携帯を見ていたりすると、すか…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー7)(私家版)

3.悦具邪見不相応無行一心:邪見不相応であるが故に、邪見を取り除くと、残りは18個の心所となる。しかし、我慢即ち我ありという慢心は時折生起するが故に、我慢が生起した時には、19個となる。これが生起しない時は18個である。

[死は存在しない]感想後編

田坂先生の著書 [死は存在しない] を読んでの感想後編……。 先生は、ご自分の主張を <ゼロ・ポイント・フィールド^仮説^>と仰っているので、先生から見ても、 世界とは何か? 人間とは何か?は、 まだまだ解明されていない部分もあるのでしよう。 先生…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー6)(私家版)

2.悦具邪見相応有行一心:[悦具邪見相応無行]と同等の、19個の心所を除けば、それは有行であるが故に、それに〔昏沈、睡眠〕を加えると、21個の心所になる。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー5)(私家版)

上のものを合計すると、19個の心所ということになる。嫉、慳、悪作は、瞋根心に属する。故に、貪根心の中において生起することはない。昏沈、睡眠は、ただ有行心においてのみ生起する。疑は、捨具疑相応心においてのみ生起する。その他の25個の美心所は…

【死は存在しない】(田坂広志著)感想前編

法友に勧められて、田坂広志著【死は存在しない】 を読んでいます(以下は途中まで読んでの感想)。。。 大乗仏教でいう〈極楽浄土〉、キリスト教の<天国>などは、量子科学で言う〘ゼロ・ポイント・フィールド〙の事ではないか? という、新しい知見による…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー4)(私家版)

(4)貪:貪心所が、生起する。これは、貪根心であるが故に。 (5)邪見:邪見相応であるが故に、必ずや、邪見心所が、生起する。慢はありえない。慢心と邪見は、相対する本質を有するが故に。邪見の生起する時、慢心は生起しない。慢心の生起する時、邪見…

トルコキキョウ

今年の春、桜が満開の頃、カメラを持った知人に出くわしました。 彼女曰く <趣味でお花の写真を撮るけれど、お花は難しい。この桜も、レンズ越しに見てOKだと思って撮って、家に帰って見ると、そこには全然違うものが写っていて……ガツカリします> 前置きが…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー3)(私家版)

(2)6個の雑心所:尋、伺、勝解、精進、喜と欲。(3)4個の不善心所:痴、無慚、無愧、ジヨウコ(uddhacca)。この4個の心所は、必ず、全ての不善心と共に生起するものであつて、分離することはない。。。。。。。。。。。。 表C<心所と心の関係:欲界心> …

怒りの腑分け

明石市の泉市長が、議員さんに暴言を吐いたという事で批判され、来春で政界を引退することを決めたそうです。。。 彼は、以前にも同じ様な過ちを犯して、失職した事があり(その時は職員に暴言を吐いた?)、それ以降は、アンガーマネジメントの本を読んで、…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー2)(私家版)

12不善心 1、貪根心(8) 1.悦具邪見相応無行一心: (1)7個の遍一切心心所:触、受、想、思、一境性、命根、作意。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(10ー1)(私家版)

54個の欲界心と心所の関係 欲界には12個の不善心、18個の無因心、24個の美心(8大善心、8大果報心、8大唯作心)がある。今ここにおいて、その一つ一つの、心と心所の関係性を見ていくことにする。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(9ー12)(私家版)

昏沈・睡眠:この二種類の心所は、心をして沈ませ軟弱にして無力にする。結果、自動的、自発的な心、または無行なる心を生起させることが、できなくなる。。。 というのも、無行の心は、鋭利で活発で、全く持って遅鈍ではないからである。。。 こうした事か…

なかち様へ(呼吸の観察)

私の本日の、<ほととぎす>というお題のブログに、なかち様より再度のコメントを頂きました。。。 ご自分の安般念が正しく出来ているかどうか、自信がないとのことです。 。。 それは 1=つい皮膚感覚を観察してしまう。。。2=顔面の、筋肉の動きを観察し…

ほととぎす

和風の庭によく似合う<ほととぎす>ですが、自生するとは知りませんでした。。。 下の写真は、えびす丸との散歩の途中、たまにしか使われていない別荘の脇の小道に咲いていたもの。結構大株で、びっくりです。

なかち様へ

なかち様のコメント(質問)に対する、私からの、パオ・メソッドにおける、瞑想(サマタ・vipassana)に関する基礎的な紹介を参照頂きまして、ありがとうございます。。。 今生にて<聖者預流果>となる目標を立てておられるとの事、成功・成就をお祈りして…

なかち様のコメントへのメールでの回答の公開

先程なかち様より 〈サヤレーから、私宛に出されたメールが届いていないので、その内容をブログに載せて欲しい〉 と連絡が来ました。。。 寄せられた質問は、 1=<パオメソッドの座る瞑想と、立禅、歩行禅との関連性>でしたが、これはすでに本日のブログ…

なかち様のコメントへの追加回答

昨日、なかち様よりコメントを頂きました………【<実用アビダンマ>(9ー11)下部コメント欄に公開済み】。。。 それに対しまして、すでにメールにてご本人様宛回答しましたが、他の方のご参考になる様、蛇足ながら回答をここに追加します。。。 パオ・メソ…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(9ー11)(私家版)

邪見は、間違った認識・認知において生じる。即ち、真実の相に基づいて諸法を分析し得ていない、という事である。 真実の相とは何であるか? 一切の有為法は皆無常、苦、無我である。 邪見とは、それを常、楽、我、浄であると間違って認識・認知する事である…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(9ー10)(私家版)

邪見、慢:この二つの心所は、貪根心において出現する。この二者は、五蘊への執着と関係がある。ただし、二者は、相反する本質において出現するため、同じ一つの心において、共存する事は出来ない。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(9ー9)(私家版)

悲、喜:二つの無量心もまた、それぞれ個別に生起する。。。 衆生が苦しんでいるのを見て、彼らの苦痛を取り除いて上げたいと思った時、悲の心が生起する。 他人が何事かに成功・成就したのを見て、彼の成功を随喜するとき、喜心は生起する。。。 悲心が生起…

業(カンマ)と四正勤

先日のWEBニュースで、山上徹也容疑者の お母さんが統一教会にのめり込んで行った心理として、、、 1)第三子妊娠中のご主人の自死、、、 2)長男の難病と失明、、、 3)ご自分が難関大学を出ていながら、それに相応しい職業につけていない、、 等の負の…

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(9ー8)(私家版)

(ここで言う)正語、正業、正命は八正道の中の正語、正業、正命と同じであり、これらは出世間の心において出現するが、その時それらは同時に共に生起する。 その時点での作用は遠離ではなく、断じ除く所の作用となる。 24個の美心の中に、阿羅漢の8個の…