Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

般若の独り言~rūpakalāpaを見るまでは(3)

<無我と非我について> 昨日、『涅槃証悟の唯一の道』の翻訳が終わりました。 翻訳しながら、<この文章、この表現は重要だな>と思った翻訳文に関しては、《重要必読》と入れておきました(独断と偏見による)。 昨日翻訳した<No.12-2>も《重要必読》だ…

般若の独り言~『涅槃証悟の唯一の道』翻訳終了です

本日、パオ・セヤドー著『涅槃証悟の唯一の道』の翻訳が終了いたしました(いくつかの表と、尾註の一部は、作表困難の為、割愛しました)。 3か月前までは「もう仏教書の翻訳はお終いにして、これからは修行に専念しよう」と思っていたのですが、『涅槃証悟…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12-6)(翻訳終了)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 仏陀は《有愛經》(Atthirāga Sutta)の中において、識が如何にして、四食の方式によって、住立するのかを、説明している: ”比丘たちよ。 食を掴む(kabaḷīkāre-āhāre)、 食に触する(phasse āhāre)、 意思を…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12-5)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 四大種とは、地、水、火、風界の事である; 四大種所造色とは、24所造色を指す。 例えば、五浄色、命根、色、音声、香、味、二種類の性色、空界等である。 受胎の識は、識蘊(viññāṇākkhandha)であり、識の縁(v…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12-4)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 五取蘊=名色(nāmarūpa): 名色とは、受・想・行蘊と色蘊の事を言う。また、五蘊すべてである、とも言える。 名色=受・想・行・色蘊: 《相応部・分別經》(Vibhaṅga Sutta)の中において、仏陀は、縁起の12の…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12-3)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 次に続く経文においても、色、音声などと、過去、現在、未来においても、この様に照見するべきだと指導している。 聖弟子がこの様に照見する時、眼、色などに厭離を育てる。 仏陀は《眼經》(Cakkhu Sutta)の中…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12-2)重要必読

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> また、仏陀は《内苦經》(Ajjhattadukkha Sutta)の中において、以下の様に教え導く: ”比丘たちよ。 眼は苦である。 苦であるものは、すなわち、無我である(Taṃ dukkhaṃ tadanattā)。 無我とは、すなわち、 ’…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12‐1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (141/160) 尾注 A、五取蘊=六内、六処: 仏陀は、《相応部・内処經》(Ajjhattikāyatana Sutta)の中において、以下の様に言う: ”比丘たちよ。 苦聖諦とは何か? それは六内処である、と言うべきである。 何…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(11-1)重要必読

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P135、136、137、138、139の表は省略) (140/160) 四諦(Catusacca)による究極諦の分類 A、苦諦(dukkhasacca)= 4個の大種、24個の所造色。 8個の貪根心、2個の瞋根心。 2個の痴根心、7個の不善果報心。…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(10-5)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 3.1)五蘊を無常として随観する。五蘊に対する常想(nicca-saññā)を断じ除く事ができる。 3.2)五蘊を苦として随観する。五蘊に対する楽想(sukha-saññā)を断じ除く事ができる。 3.3)五蘊を無我として随観する…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(10-4)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 三種類の遍知 出世間八支聖道の生起は、三種類の遍知のなかの、第三番目の遍知(pariññā)ーー断遍知(pahāna pariññā)の最後の段階に、属するものである。 (1)16観智の最初の二種類(名色分別智と縁摂受智)…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(10-3)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (1)正見(sammā-diṭṭhi): 智慧でもって、涅槃法を覚知する。 (2)正思惟(sammā-saṅkappa): 尋(vitakka)心所に相当する。心を涅槃法に投入せしめる。 (3)正語(sammā-vācā): 涅槃法の覚知を通し…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(10-2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 観の修習の第四段階における八支聖道 道智と果智が生起する時、それはまた、出世間八支聖道でもあるがーー出世間vipassanā の生起でもある。 世間的vipassanā について言えば、八支聖道の八項目の要素は、世間的…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(10-1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第四節 観業処の第四段階 最後の三種の観智 (14)道智(Magga ñāṇa): この種の智は、一番最初の出世間観智であり、それは涅槃を所縁に、取るものである。 すべての世間的観智は、煩悩を鎮伏するだけであるが…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-20)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (9)欲解脱智(Muñcitukamyatā ñāṇa): これより以前に累積した所の、強くて力のある観智によって、この段階において、あなたは、五蘊に対する厭離の感覚が、更に強烈に強化されて、五蘊から解脱したいと思う…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9‐19)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 我々は次に、vipassanā の第三段階について、 論談する事にする。 すなわち、以下の 9種類の観智である: (5)壊滅随観智(Bhaṅgānupassanā ñāṇa): 五蘊の壊滅を、特に(+重点的に)観照する。 その事によっ…

般若の独り言~rūpakalāpaを見るまでは(2)

もうすぐ年末ですが、毎日せっせと、パオ・セヤドー著『涅槃証悟の唯一の道』を、翻訳しています。 Hatena blog では、作表が出来ませんので、原文 P135 以降にある付表は、すべて割愛させて頂きますので、後2、3日で終わらせる事が、できる様です。 しか…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-18)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (130/160) 前13種類の観智 合計16の観智があるが、我々は、前の四種類については、すでに論談した。 その内、以下の観智は、vipassanā の第一段階である、と言える: (1)名色識別智(Nāmarūpapariccheda ñā…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-17)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第三節 観業処の第三段階 禅修行者は、同様の道理を用いて、八支聖道の八項目の要素が、どの様にして、観の修習の第三段階において生起するのかを、理解することができる。 まさに仏陀が《大念処経・入出息念部分…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-16)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (1)正見(sammā-diṭṭhi): 智慧で以て、色法の無常を覚知する。 (2)正思惟(sammā-saṅkappa): 尋(vitakka)心所に相当する。 心をして、色法の無常に、投入せしめる。 (3)正語(sammā-kammanta): …

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-15)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 観の修習の第二段階における八支聖道 ここにおいて、あなたが、観業処の第二段階を修習する過程においてもまた、引き続き、八支聖道を育成しているのである、と言える。 どの様な時であっても、あなたが、究極色…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-14)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> この段階において、我々は、禅修行者たちに対して、彼らが、これらの異なるグループの、11種類の五蘊の三相に関して行う観照に対して、修習・実践を強化できる様に、異なる方法を用いて、指導する事となる。 禅修…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-13)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 上に述べたものは、禅修行者が観の修習の時に観照しなければならない所の、三種類の相(tilakkhaṇa)である。 あなたは過去、現在、未来、内と外、粗さと微細さ、劣等さと優秀さ、遠いと近い、という五蘊の三相を…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-12)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 刹那生滅の識別 引き続き、次は、刹那生滅(khaṇato udayabbaya) (+の説明)である。 それは、諸蘊の刹那刹那の生起、壊滅と変易を言うのである。 (1)諸蘊は生起するや否や、それらは即刻、極めて速くに壊…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-11)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 縁滅の識別 逆順(paṭiloma)の縁起とは、12支縁起すべての還滅を言う。 これらの因支は、阿羅漢を証悟した時に無効となる。 それは、阿羅漢道の威力によって、煩悩輪転は余すところなく滅尽するが故に・・・すな…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-10)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ここにおいて、前世の最後の一個の心路の所縁は、同時に今世の一番目の心でもあるーーすなわち、結生心(paṭisandhi citta)の所縁である(+事が分かる)。 この所縁の出現は、あなたの前世の臨終において、成熟…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9‐9)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (125/160) (1)業(kamma): 同一の一生の中における、更に早い時期または、ある過去世の中において、造(ナ)した所の、善業の思(=思い)。 例えば、あなたが、比丘に食べ物を供養したか、またはその他…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-8)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> これらの例の中において、業行(saṅkhāra)は、布施又は、入禅の善思(kusala cetanā)であり、業(kamma)は、それらの業力である。 これら二者は、業転輪(kammavaṭṭa)を構成する中心 (+点)に出現する。 発…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-7)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (1)煩悩輪転(kilesavaṭṭa): ここにおいて、それは、比丘、比丘尼(尼僧)、男性、女性、天人または梵天人になりたいと言う不善貪根速行心を擁する意門心路である(+と言える)。 この一連の意門心路に沿っ…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9-6)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 縁生の識別 (縁生=縁によって生まれる事) 過去を識別するために、あなたは先に、蝋燭、花または線香などを仏塔または仏像に布施をする。 その後に、生まれ変わりたいという願を立てる。例えば、比丘、比丘尼(…