Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。偶には<是誰庵のひとやすみ>にて日常の心模様独白。

「身念処」2-14

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 8)もちろん、我々は、座っている色身など等を、「見た」という事はある。しかし、実際には目を使ってみているのではなく、または各種の異なる姿勢を注視している訳ではなく、身体への覚照は、心ーー正念正知ー…

「身念処」2-13

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> これまで修行した事のない人には、妄想しやすい、という問題がある。そして彼らは、修行が進むと、彼らの中に、妄想したくない、という思いが生まれるーーこれは中道ではない。 初心者は、定を維持するのが大変に…

「身念処」2-12

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 2-2-1 修行の原則 1)心身の両方の所縁を、同時に検査(=点検、確認)してはならない。 例えば「身体が歩いている、心がそれを知っている」など等。 ある種の修行者は、更に多くの所縁(身体と心の両方)を利用…

「身念処」2-11

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 記憶もまた、覚照力を形容することができる(=記憶もまた、覚照力であると言える)。 頭から足までの、色身全体(座っている色身など等)においてーー色身は無知(=知る能力を有しない)、心だけが知ることがで…

「身念処」2-10

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 感覚とは、あなたが座っている様子を(+自分で)感じる事と、それが一個の、<座っている所の色身である>と感じる事を言い、これがまさに正知である。 しかしあなたが「感覚」とう言葉を使う時、注意を払う必要…

「身念処」2-9

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 正念と正知は、同時に運用される。 正しい修行方法とは、「今、私は座っている」の「私は」を取り去り、「現在(+の状態と)は、座っている色身である(=座っているのは私ではなく、色身である)」とする。 上…

是誰庵のひとやすみ~40年分の恩返し

前出の<アチャン・チャーの想い出>にも書きましたが、私は、テラワーダを学んで、40年になります。 その間、色々ありました。 四双八輩が集う四方サンガは、決してバラ色の浄土・天国ではなく、生身の人間同士、争いもあり、その中で暮らせば、人に言えな…

是誰庵のひとやすみ~アチャン・チャーの想い出

私が毎年タイに通って、パーリ・ダンマを学び始めたのは、もうかれこれ40年くらい前でしょうか。 小さい頃から仏教が好きでしたが、子供心になぜか大乗経典が仏説であるとは思えなかった私は、仏法の源流のインドか、またはタイやミャンマーでダンマを学びた…

「身念処」2-8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> あなたは、自分自身に「誰が座っているのか?」等の問題を問う時、正念・正知(覚照力-注1)は向上して、あなたは「座っているのは色身である」と答える事ができるようになる。 精進、正念、正知の三者が統合さ…

是誰庵のひとやすみ~愚直にコツコツ

今、パオ・メソッドって流行りなんですねぇ。 20年前台湾で、パオ・セヤドーの『智慧之光』を人から手渡された時、「これはすごい!」と思いました。私は長い間ずっと、名色法の無常・苦・無我、刹那生・滅に関する、根本的で、具体的な説明が書いてある本を…

是誰庵のひとやすみ~西の文化と東の文化

私は子供の頃から、人生論とか幸福論とかが好きでした。しかし、西洋の幸福論はいま一つ、自分の胸には、ピンと来ませんでした。 やはり、仏陀のダンマが最高だな、と思います。かと言って、西洋の文化の、どれもこれもダメだ、という事もありません。 ダラ…

「身念処」2-7

翻訳再開しました。 <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 「如理作意」の具足されている時、我々は、痛みの感受が、身体の姿勢を、また別の姿勢に変更させるのだという事が分かる。 姿勢を変更する時、痛みは、新しい姿勢に追いてくる。「如理作意」…

是誰庵のひとやすみ~嘘をつく罪~2

インド人は、言葉の定義に熱心で、また言葉の定義に関して、非常に深く思考する民族だな、と思います。 彼らは「嘘とは何か?」というテーマで、延々と何時間でも、議論しているのではないか、と思うほどです。 たとえば、「午後、雨が降るよ」と嘘をついた…

是誰庵のひとやすみ~嘘をつく罪

我々が、仏教徒を自称するならば、在家は最低限<在家の5戒>を、出家者は<出家の五戒~227戒(比丘)、350余戒(比丘尼)>を遵守する必要があります。 その中で、在家にとっても、出家にとっても、重要な戒として「嘘をつかない(不妄語)」というのがあ…

是誰庵のひとやすみ~遺骨とお墓

昨日、セーターが一枚、編み上がりました。 以前買っておいた柔らかいアルパカの糸、白黒二本取りで編んだのですが、関東にいる孫の為の、小さなセーターです。お雛様に向けて、つるし飾りを幾つか作って、一緒に送ってあげようと思います。 私には息子が二…

是誰庵のひとやすみ~禅僧の断見

最近、ある所(WEB)で、日本の禅宗の、某著名禅僧が「輪廻はない」と言っているのを耳にしました。 私はよく台湾に出かけ、台湾で出版された中国語の仏教書を手に入れて読みますが、中国・台湾の禅宗の僧侶が「輪廻はない」などと言っているのを聞いた事がな…

是誰庵のひとやすみ~陽の下に新しいものなし

<陽の下に新しいものなし> これはキリスト教で言われる話。 仏教に置き換えると「我々は輪廻していて、いつもいつも、生まれては死にながら、同じ愚行を繰り返している」 私が仕事の為に上京して働いていた若い頃、「こんな会社嫌だ!」と言って何度か転職…

是誰庵のひとやすみ~炎夏飄雪

九州はここ何日か、とても寒く、何度か雪が降りました。 山も丘も、庵の庭も、真っ白です。 この寒さで体調を崩していた愛犬オハナも、10日程薬を飲んで、元気が戻り、いつものように「おやつちょうだい」と、私の背中をトントン叩いてくれるのが、なぜか嬉…

コメント頂いた L さんへ

Lさんへ 私の一文「華麗なる・・・」に、コメントを頂き、ありがとうございます。 L さんのご指摘の件、実は、書いた私自身も、少々気になっていました。 時系列で言いますと <文章をUP → 気になり、数時間後に抹消 → その後に L さんのコメントを拝見> と…

マハーカルナー禅師の矛盾

去年の11月2日に<マハーカルナー法友会>解散事件が起き、私は、その事件の当事者の一人であるマハーカルナー禅師に、二つの質問状を提出しました。 12月31日の期限が来ても、当該の質問には、ご回答願えませんでしたが、関係者各位、また無関係な方々にも…

翻訳番外編~預流果の美徳(A Map of the Journey)-3

(p164) 思い(+や考え)もまたそうであって、あなた(+の脳裏に)思いや考えが浮かぶとき、あなたの身体の、細胞の一つ一つは、みな、思いの影響を受ける。 身・心は一如であり、あなた方は、身・心を二つに分けることはできない; 一つひとつの思いは、…

翻訳番外編~預流果の美徳(A Map of the Journey)ー2

ブログを閲覧くださる皆様へ ★ 1月上・中旬は大変に忙しくしておりまして、「身念処」「テラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」の翻訳を再開しましても、またすぐ休む事になりますので、翻訳番外編として、Sayādaw u Jotika の著書<A Map of the Jou…

翻訳番外編~預流果の美徳(A Map of the Journey )-1

預流果である聖者が一たび、(+正念でもって)己自身の心の状態に気が付くようになった時、もはや、嘘をついたり、詐欺をするなどという事がない。 彼は非常に誠実になり、(+あらゆる事柄を)静かに観察する事ができる。 彼はいまだ、色々な物事を渇望す…

賊住(ぞくじゅう)

出家して比丘となって寺院(サンガ)に住し、日常生活の中で戒律違反をした時は、(先輩、同輩、後輩等の善知識に)懺悔する。 人は間違いを犯すものであるから、過失を認めて懺悔し、過ちを改めれば、何等問題はない。 しかし、出家の比丘でない者が、出家…

マハーカルナー禅師<回答拒否>

マハーカルナー禅師問題に ご関心をお寄せて頂いている皆様へ 2017年11月2日に発生致しました<マハーカルナー法友会>(以下法友会)解散事件に伴って派生しました所の、私 Pañña-adhika Sayalayによるマハーカルナー禅師(以下禅師)への<質問状>に対す…

是誰庵のひとやすみ~少欲知足

最近の流行語に「ノマド」というのがあります。 私の次男は、まさにこれです(笑)。 大学を中退して世界放浪の旅に出て、アメリカで9.11に出会って(崩れ落ちた貿易センタービルの近くに住んでいた)、日本帰国。 その後は、カメラマンとして、あちらにこち…

是誰庵のひとやすみ

皆様、あけまして・・・。 <めでたさも ちゅう位なり おらが春> 陋屋に 門松立てず 煤払いせず 湯布院 湯平 山頭火 (次男が温泉にハマっていまして、湯布院では飽き足らず、湯平温泉まで行ってきました。山頭火の歩いた石畳は健在でした) 今年の抱負・・…

是誰庵のひとやすみ~心無罣礙

昨日、台湾からたくさんの仏法書が届きました。 パオ・セヤドー(緬甸)、聖法大長老(スリランカ)、 達摩悟陀長老(マレーシア)など等、主にテラワーダのものです。 タイ僧皇 Chao Krom Phraya Vijirañāṇavarorasa の『戒律綱要(Vinayamukha)』もありま…

是誰庵のひとやすみ~悟った僧は・・・

世の中に、<悟った僧は、何をしても許される>という 一種の誤解が、広まっているようです。 これは特に密教で言われ、また大乗でも言われます。 密教の場合、20年前に事件を起こした、オ〇ム真理教の主張などがそうでしょう。 大乗(中国)では、悟った…

「偽比丘の見分け方」翻訳終了。よいお年を・・・

日本で、南伝仏教(テラワーダ)の僧侶方にお会いするのは、よほどの機会に恵まれないと(自分から積極的に情報の収集をしない限り)、結構難しいですね。 たまにお会いできた時、何がしかのお布施をしたいとか、何か品物をお渡ししたいと思っても、戒律に触…