Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 2018年8月10日の翻訳をもって翻訳ワークは終了しました。                     コメント欄は利用OKですが、リトリートに入っている時は回答しません。。

般若の独り言~出発進行

私は、台湾のパオ系寺院なら、<法雨道場>が好きです。 ここの HP を時々覗きますが、非常に地味。 そこに載っているのは、毎週のパーリ語教室、アビダンマ講座のスケジュールと、リトリートのお知らせ、配布している仏教書の一覧くらいです。 でも、ここの…

般若の独り言~概念を離れる

先日来、少し風邪気味。 初期の風邪は葛根湯で治すのが私流で、朝夕葛根湯を飲んでいましたら、風邪は悪化する事なく、そのまま治ってしまいましたが、咳だけ、なかなか止まない。 咳が出る度に「ああ、嫌だな」という<負のスパイラル>に落ち込むので、横…

般若の独り言~翻訳ワークは終わりました

たまにこのブログを覗きに来られる方へ 私が、20年来取り組んでまいりました中国語仏教書(主にテーラワーダ系)の翻訳ワークは、2018年8月10日をもって、終了いたしました。 「智慧の光」「如実知見」「菩提資糧」「パオ・セヤドー問答集」(パオ・セヤドー…

般若の独り言~近行定について

ブログの読者の方から「座禅・瞑想の時、自分が近行定に入った事を、どのように確認するのか?」という質問がありましたので、以下に説明します。 通常、座禅・瞑想(サマタ瞑想)において、獲得する目標に四禅八定というのがありますが、四禅とは初禅、第二…

般若の独り言~曽我氏はなぜ三法印を言わないのか?

今日もまた、曽我氏の著書「無常・縁起・無我<苦をつくらない生き方>」について、書きます。 先にお断りしますが(しつこくて済みません)、私は、彼の当該の著書を読んでおりません。 20年前にWEB上で、彼と「輪廻はあるか、ないか」で議論をした時、彼は…

般若の独り言~曽我氏の<無我>説に関する覚書

私は、曽我逸郎氏とは、20年前、私が修行の為、モーラミャインに出発する直前に、東京でお会いしたことがあり、知人であると言えば知人ですが、お会いしたのはその一回きり、その後、交流はほぼありません。 曽我氏は、長野県中川村の村長を退任されて、最近…

般若の独り言~不苦不楽受

私が仏教(アビダンマ)の勉強を始めた頃、感受というのは苦受、楽受と不苦不楽受がある、と教えられました。 苦受と楽受は理解できますが、不苦不楽受とは何か? これがなかなか理解できないでいました。 今朝、まだ日が昇らない内に目が覚めたので、蒲団に…

般若の独り言~素粒子を見て死ね

私が20年前に、台湾でパオ・セヤドーの著書『智慧之光』(中国語版)に出会って、一番感動したのは、《人間は瞑想すれば、色聚(素粒子またはクォーク)が(心眼で)見える》という主張でした。 私は子供の頃から<仏教は無常・苦・無我を言う>と信じて疑わ…

般若の独り言~翻訳書一覧(未完・追加あり)

私が20年かけて翻訳しました仏教書は以下の通りです。 基本的に、ほとんどのものは、当ブログに掲載されていますが(逆順)、ここにないものは<菩提樹文庫> (PDF正順)、またはWEB上のどこかにあります。 ★パオ・セヤドーシリーズ 「智慧の光」「如実知見…

般若の独り言~翻訳書一覧(まえがき)

先日、私が当ブログにて 「正念とは、業処を忘れない事である」 「マインドフルネス(=気づき)は仏教用語では<正知>または<威儀路明覚>と言う」 と書きました所、コメント欄に 「タイのアチャン・チャーも、緬甸のウ・ジョティカ大長老も、マインドフ…

般若の独り言~薪ストーブ焚いてみた

暑さ寒さも彼岸まで・・・。 彼岸を過ぎて我が村は秋・・・と言いたい所ですが、なぜか、一気に ”冬” に突入。 みなさん、ぜーぜー咳して風邪気味。 斯く言う私も、天候の変化には、からきし弱い。 今朝は、さっそく薪ストーブを焚きました。 薪は、薪屋さん…

般若の独り言~般若心経のここが好き

私が好きなお経・・・ そうですね、一番好きなのは「雪山童子」ですね。 「ヒマラヤに住む雪山童子は、世の理法として 《諸行無常、諸法無我、一切皆苦》 までは分かるけれど、最後の一句が分からない。 最後の一句を教えてくれる人がいたなら、命を捧げても…

般若の独り言~台湾のパオ系寺院

読者の方から「台湾のパオ系寺院はどうなっているか?」という質問を頂きました。 私がこれまでに知り得た情報を、下記にお知らせします。 時間の経過等の関係で、多少の変化は否めませんので、実際に訪れたいと思う方は、先にメールなどで先方と連絡を取っ…

般若の独り言~正念と感情

昨日は<「正念」の定義が誤解されて伝わっている現状>をブログにあげました。 そこでは、正念は本来「業処を忘れない」という意味だ、と書きました。 Nimitta を得て禅定に入る為の、<正念の修行>に打ち込むと、己自身の感受・感情(苦・楽・不苦不楽)…

般若の独り言~正念の誤解

先日、<Vipassanāの誤解>について書きましたので、 本日は<正念の誤解>。 正念は、古の中国人が、古代インドから中国(西域、敦煌など)に入って来たパーリ語またはサンスクリットの仏教書の中に書かれていた<サンマ・サティ>という言葉を、漢訳する際…

般若の独り言~翻訳ワークは終わりました

当ブログを、たまに覗きに来られる方々へ 9月19日、<『禅修指南』紹介> (中国語の仏教書『禅修指南』の見出しを紹介したもの) が完了した後、仏教書の翻訳ワークは、店じまいしました。 これまでの拙訳: 「智慧の光」「如実知見」「菩提資糧」「パオ・…

般若の独り言~Vipassanā瞑想の誤解

私が<サマタ・vipassanā>という言葉を初めて聞いたのは、30歳を過ぎた頃に訪ねた、タイの森林僧院での事でした。 私「このお寺では、何を教えているのですか?」 比丘尊者「サマタ・vipassanāです」 私はこれを聞いて、大変に嬉しかったのを覚えています。…

般若の独り言~止観(サマタ/vipassanā)瞑想とは何か

昨日、WEBニュースを見ていましたら、タイの洞窟に閉じ込められたサッカー少年たちの記事が出ていました(今年、6月末から7月にかけての事件)。 正確に言いますと、少年たちにサッカーを指導していたタイ人コーチの、経歴等に関する、精神科の女性医師によ…

般若の独り言~言霊

先日、水中運動での、雑談の時。 ある女性が言いました: 「日本って、男尊女卑よね。私は色々悔しい思いをしたから、今度生まれて来る時は、手足がなくてもいいから、 男性がいい」 ちなみに、この方は仏教徒ではなく、輪廻を認めておりませんが、まぁ、女…

般若の独り言~仏教・哲学を生きる

先日、女優の樹木希林さんが亡くなられました。75歳でした。 私は、基本的に、自分が会った事のない俳優や運動選手などの有名人に対して、TVや映画でその姿を見ただけでファンになったり、入れ込んだりしないので(報道関連の通訳をしていた時に、マスコミが…

般若の独り言~老いの身支度

<『禅修指南』の見出し紹介>が、本日完了しました。 アビダンマの理論、修行方法、実践に興味のある方、 ゆっくりご閲読下さい。 当該著書の見出しの紹介と、簡単な<概要抄>では、 仏法に関する理解があまり深まらないかと思いますが、 箇条書きの部分を…

『禅修指南』紹介(14‐1)《これにて完了》

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P520) ”Handadāni bhikkhave āmantayāni vo vaya dhammā saṅkhārā appamādena sampādetha.” 「比丘たちよ。私はあなた方に告げる。 諸行は壊滅法である。故に、成就するよう精進し、 奮闘しなければならない。…

『禅修指南』紹介(13‐1)

Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu。 (P509 ) 第15章:14種類の御心法 (概要抄) 前提: 1=初禅 2=第二禅 3=第三禅 4=第四禅 5=空無辺処定 6=識無辺処定 7=無所有処定 8=非想非非想処定 1、順遍 (概要抄) 地:1→8 水:(同上) 火:(同上…

『禅修指南』紹介(12‐1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P501) 第14章:道智と果定 (Phalasamāpatti、果等至) (概要抄) 禅の修行者が、己がすでに道果を証悟したと思ったとしても、非常に多くの事柄が検証されなければならない。 多くの禅修行者の体験によると、…

『禅修指南』紹介(11-1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P483) 第13章:行道智見清浄義釈 (概要抄) 智でもって、六処門における、名色法の生滅を観照する。 七色観法と七非色観法も修習する。 その後に、以下の内の、己が最も好む法の三相を観照する。 1、名色法。…

『禅修指南』紹介(10‐8)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P470) 縁起第一法 (概要抄) 禅修行者は、縁起第一法によって、観禅(vipassanā)の修習、すなわち、先に集を観じるのみ、後に滅を観じるのみにして、その後に集と滅の二者を観ずるのである。 随観集法 (概…

『禅修指南』紹介(10‐7)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P455) 生滅随観智(Udayabbayañāṇa) 名色法と五蘊法の二者 (概要抄) 生滅随観智の目標は蘊、処、界、諦、縁起支である。 縁起支は、無明から有までが、生滅随観智の目標とされる。 過去、未来、現在、内外 …

『禅修指南』紹介(10‐6)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P443) 無常・苦・無我の基因 (概要抄) 五蘊を引き起す無明、愛、取、行、業の諸因は無常・苦・無我であるが故に、名色または五蘊の諸果もまた無常・苦・無我である。《相応部・有因無常経》 理法観における2…

『禅修指南』紹介(10‐5)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P427) 四十種類の思惟法 (概要抄) 《無礙解道》《清浄道論》では、思惟相を40種類の思惟法に纏めているが、《究極有色分別》では、思惟無常相を10、苦相の25、無我相の5に分けている。 無常相の10 (概要抄…

『禅修指南』紹介(10‐4)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (P414) 過去、現在、未来 (概要抄) 名色法と五蘊法を運用して、現在世の名色を観照したならば、修行者は、次には、過去、現在と未来の名色を観照するのがよい。 微細、粗い、劣等、優秀、遠、近 (概要抄) …