Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

FDC資料「37道品ハンドブック」5-5 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「業処」の修行において、「身精進」と「心精進」を具備する修行者だけが、迅速なる精進を得ることができる。 「身念住」に安住するその刹…

FDC資料「37道品ハンドブック」5-4 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 如何なる修行においても、修行者本人が実践し、かつ早急に掌握して初めて、適切な修行であると言える。 もし、修行が修行者を掌握する(=…

FDC資料「37道品ハンドブック」5-3 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「精進根」とは「精進」の事で、合計二種類ある。 1、自然精進 2、修習精進 また、別の分類方法では、 1、身精進 2、心精進。 「自然精…

FDC資料「37道品ハンドブック」5-2 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「信仰」は一般の人々を、布施、戒律(+の守護)、初級的な禅定、色々な実践に導くことができるが、これを「自然信」と言う。 この種の「…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』4-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 4、無間縁(Anantarapaccayo) 無間縁とは、縁法に属する名法であって、縁生法の名法の、それが滅尽した後、(+別の名法を)即刻生起せしめ、その他の名法がそれらの間に差し込まれる事のないようにする、とい…

般若の独り言~私の斜め掛けリック

私は日常的に、主婦が持つような手提げはやめて、<斜め掛けリック>を使っています(緬甸のパオ僧院で出家したSayalayなら、肩から、茶色のシャン・バッグを下げるのが本来ですが、それはちょっと横において・・・、シャン・バッグ、布製で、口があいている…

FDC資料「37道品ハンドブック」5-1 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 第五章 五根 「根」(Indriya)は、支配者によって掌握される行為を言う。そうであるが故に、「根」と呼ばれる。 いわゆる「支配者によって…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』3-17

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 2、精進俱生増上縁 《本生経》の中で、ある一人の菩薩の物語は、「精進神足」の説明に該当する。 ある時、菩薩は大勢の人々と、船に乗って遠くへ出かけたが、その途中、船は暴風雨に出会い、あっという間に沈没…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-11 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) もし、どれか一つの「神足」が打ち建てられたならば、それぞれの「如意」は、己自身の「ハラミツ」によって、証得できるのは、確実である。…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-10 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 仏陀は以下のように言う: 精進・努力して「欲神足」を開発すべし。 精進・努力して「勤神足」を開発すべし。 精進・努力して「心神足」を…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-9 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 修行者は、四種類の「神足」の内の一つでも具備していれば、今生または来世において、天人となることができ、また、己自身の「ハラミツ」に…

般若の独り言~わんこのプライド

我が家には、愛犬が一匹(白いペキニーズ)がいます。 七年前、佐賀の山の中を彷徨っていたのを、登山者が通報し、動物愛護センターに引き取られたのですが、素行が悪かったもので(山の中に捨てられた怒りからか、センターの職員を噛んだらしい)、即、殺処…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-8 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「観」(Vīmaṁsa)とは、明確にはっきりと地獄、輪廻における巨大な痛苦を覚知する事の出来る知識または智慧を指す。 この種の知識は、明確…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-7 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「心」(Citta)は、修行者が、仏法に接触したり、仏法を聞いたりした時、「如意」に固着(=執着)する事を言う。 この種の固着は、極めて…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-6 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「勤」(viriya)は、四種類の特徴を持つ正勤・精進を言う。 「勤」を有する修行者は、精進・努力しさえすれば、目標に到達できるのだとい…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-5 ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) ちょうど、ビンビサーラ王(《小部》(戸外経))や、ヴィサーカ居士、及びアナタビンディカ長老(《法句経注疏》第一偈頌、参照)の例のよ…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』3-16

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 1、欲俱生増上縁 「欲神足」が生起する時、それと同時に生起する名色法を、縁生法と言う。それでは、縁力は何か? 俱生増上縁が縁力である。 以下に説明を加える。 仏陀の時代、名を護国(Raṭṭhapala)と言う所…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-4 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「神足」(iddhipāda)という、この文字の意味は: 「円満に証得する為の基礎を、神足と言う」である。 「神足」は合計、四種類あるが、 そ…

般若の独り言~翻訳の順序

私は、今年の2月より、月一回、福岡ダンマセンターで法話を担当する事になりました。 その時に使う資料として「37道品ハンドブック」を、中国語から日本語に翻訳して、ブログにUPしています(<FDC資料>と明記)。 同時進行の「24縁発趣論」より、「37道品…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-3 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 「現証如意」(Sacchikiriyāsiddhi): 心・身の二つの方面において、「滅聖諦」を円満に実現する事。 この種の仕事には、煩悩の制圧と、破…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』3-15

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 二、俱生増上縁 この縁においては、縁法が縁生法を支配し、それ(=俱生増上縁)と共に生起する。この縁の縁法は、四つの神足である: 欲神足、精進神足、心神足と慧(観)神足である。 どのような時においても、…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-2 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 仏陀の教法の中には、五種類の根本的な「如意」がある。 ①「神通如意」(abhiññāsiddhi): 「第一義諦」の数目と意義を円満に分析し、認識…

FDC資料「37道品ハンドブック」4-1 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 第四章 四神足 今、私は、「神足」(iddipādas<ママ>)について、簡単に説明する。 この文字の解釈は「円満な境地を証得する(ijjhanaṃ i…

般若の独り言~羅漢飯

桜が満開だった先日、時ならぬ吹雪。 みなさん、<桜の花びらが散っているのだ>と思って、 よく見たら<横殴りの雪>だったので仰天した、との事。私もびっくりしました。 昨日はうららかだったのに、今日は寒くて、花冷えの一日。それでも、農家直販店に行…

FDC資料「37道品ハンドブック」3-21 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) もし、彼らが、愚・痴(=愚かと無知)の中から解脱したいと願いながらも、しかし、この種の愚・痴とは、智慧の欠けた暗黒の中に落ちこむ事…

FDC資料「37道品ハンドブック」3-20 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 長い間、無尽の輪廻を通して、「身見」はすでに我々の人格の中に、塑造として作られている。 それは打ち壊される事無く、その為に(我々の…

FDC資料「37道品ハンドブック」3-19 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 已に生じた智慧と未生の智慧 《有明大経》に以下のような事が書かれてある: 「ソータパナ道における正見と正思惟は、涅槃を目標としており…

FDC資料「37道品ハンドブック」3-18 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 過去の無数の輪廻における「已に生じた禅定」は、「欲界禅定」「色界禅定」及び「無色界禅定」が含まれる。 我々が、努力と精進でもって、…

FDC資料「37道品ハンドブック」3-17 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です) 已に生じた禅定と未生の禅定 禅定にも二種類のレベルがある。 すなわち、「定法」と「不定法」の禅定である;同様に、智慧にも二種類のレベ…

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』3-14

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 説明を聞いた後、悪魔Puṇṇakaは、慙愧を覚え、己の悪行を悔いた。 彼は言う: 「おお!Vidhura! 私はあなたを傷つけようとしただけでなく、その前に身口意においても、悪行がありました。 どうかお許し下さい。 …