Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-9)(私家版)

9.“Nathūpakato omadditvā pindapātam bhuñjissāmīti sikkhā karanīyā. “ ……………………… “ ‘私は、頂部から食べ物を食べる事をしないで、鉢食を食す。 ‘ を学ばなければならない。 “。…… 鉢の中の食べ物は、端から食する事。頂部から先に食してはならない。鉢…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-8)(私家版)

7.“Sapadānam pindapātam bhuñjissmīti sikkhā karanīyā. “ ………………… “ ‘私は順序よく鉢食を食す。‘ を学ばなければならない。 ‘“ 鉢食を食する時は順序よく食すべきである。鉢の中にあるものを考えもなく手当り次第に掴んではならない。。。。。。。。。 …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-7)(私家版)

5.“Sakkaccampindapātambhuñjissāmītisikkhākaranīyā. “ “ ‘私は敬いの心をもって、鉢食を食する。 ‘のを学ばなければならない。“ ……… 鉢食を食する時、ふざけた心、又は浮ついた心で食してはならない。 “6.“Pattasaññī pindapātam bhuñjissāmīti sikhā …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-5/6)(私家版)

4.“ Samatittikam pindapātam patiggahessāmīti sikkhā karanīyā.“ “ ‘私は平鉢にして鉢食を受け取る 。‘ を学ばなければならない。 “ 即ち、受け取る食べ物は、鉢の口の縁を超えてはならない。受け取った食べ物が鉢の縁を超えたならば、悪作である。。。 …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-3/4)(私家版)

3.“Samasūpakam pindapātam patiggahessāmīti sikhā karanīyā.“ “ ‘私は等量の羹(決められた量の羹)に従って鉢食を受け取る事‘“を学ばなければならない‘ “ 羹(sūpa)とは、緑豆、そら豆、えんどう豆等を煮て、粘着状にしたもの。手で掴める所の豆羹。(受け…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-2)(私家版)

2.“Pattsaññī pindapātam patiggahessāmīti sikkhā karanīya.“ “ ‘私は鉢に注意を払いながら鉢食を受け取る。‘ のを学ばなければならない。“……… 鉢食を受け取る時、鉢に注意を払う事。。。 もし食べ物がすてに他の容器において満たされているならば、当該…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-1)(私家版)

【托鉢行儀】 飲食をするに当たって、その関連する戒律は合計30条ある。。。。。。。。 ”Sakkaccam pindapātam patiggahessāmīti sikkhā karanīya . ” … 鉢食(托鉢食)を受け取る時、あちこちキョロキョロしてはいけない。己が食する事が出来ないであろうと…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-9)(私家版)

【腰帯(ベルト)】 ”Anujānāmi, bhikkhave, dve kāyabandhanānipattikam, sūkarantakanti.” 仏陀は、二種の腰帯(ベルト)を使用する事を許可した。pattika と slūkarantaka”である。 ”pattika” は、中間に穴のない腰帯で、”sūkarantaka” は、中間に穴のある鞘…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-8-1)(私家版)

<注4>喬木の一種。中国の四川、雲南の二省に分布している。。。 <注5>シンガラ語でkasā-pata 。パーリ語は llipatta。beru-pata の パーリ語は nillipatta。。。。。。。。。 <注6>以上全ては、《律蔵大品義注・衣染料論》より抜粋。。。。。。。。…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-8)(私家版)

”Mañjitthiñca tungahārañca thapetvā sabbam khandharajanam vattsti.” ……… 紫檀、ユーカリ等の様な(種類の)樹木から染料を採取してはならない。 ”Lddañca kandulañca thapetvā sabbam tacarajanam vattati” ………………… 珠子樹<注4>とマングローブを除いて…

怒りの考察(二矢を受けず)

仏教を学び、修行していますと、《悟りを開いた人は怒らない、怒ってはならない》と聞いて、『自分もそうありたい』と思う事があります。。。。。。。。。。。 ただ、これには少々、誤解がある様に思います。。。。…。 私達は不如意の事、意に沿わない事に出…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-6/7)(私家版)

【袈裟の染色と作製】 仏陀ご在世の時、比丘たちは、牛糞と紅泥の混合物でもって衣を染めていた。この様な方法で染めた袈裟は、退色しやすい。。 仏陀はこれを知った後に、以下の様に戒を制定した: ”Anujānāmi, bhikkhsve, cha rajanāni-mūlarajanam, khand…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-4/5)(私家版)

仏陀は、全体が青色又は黄色等の色彩の袈裟を着用する事を禁止した。その意図は、袈裟は、混合された色彩で染めるべきであるという。。。。。。。。。。。。。。 ガジュマルの木の皮を煮て作られた染料は、如法の染料として、袈裟を染め、作製する事ができる…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-3-1)(私家版)

<注1>深い赤色:ムカデの背中の色。 <注2>深い黄色:落ち葉の色。 ☆Sattam Samagamo hotu, Yāva nibbāna pattyā. 願常遇智者 直至証涅槃。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-3)(私家版)

“全体(=単色の染料。以下同様)が青色の衣、全体が黄色の衣、全体が赤色の衣、全体が真紅の衣、全体が黒色の衣、全体が深い赤色の衣<注2>、全体が深い黄色の衣<注3>を着用してはならない。。。。 もし、戒律と合致しない色彩の袈裟を受け取ったならば…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-2)(私家版)

【袈裟の色】 ”Na, bhikkhave, sabbanīlakāni cīvarāni dhāretabbāni , na sabbapītākāni cīvarāni dhāretabbāni, na sabbalohitakāni cīvarāni dhāretabbāni, na sabbamañjithakāni cīvarāni dhāretabbāni, na sabbakanhāni civarāni dhāretabbāni, na sabb…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-1)(私家版)

【袈裟を作製する場合の布地について】 ”Anujānāmi, bikkhave, cha cīvarāniーkhomam kappāsikam koseyyam kambalam sānam bhanganti” ………… 仏陀は戒を制定して、六種の布地及びそれに類似する布地を許可した。。。。。。。。 亜麻(khoma)、綿(kappāsika)、 …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(27-4)(私家版)

多くの比丘は肩袈裟を使用する。肩袈裟はマフラーの様な形に作製しなければならない。ジャケットの様な形に作製してはならない。。。。 仏陀は言う:”Na kañcukam dhāretabbam” (ジャケットを持ってはならない。)。。……… ここで言う所の ”kañcuka” は、ジャ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(27-3)(私家版)

比丘の三衣は、5本又は7本に裁断されなければならない。その後て、一つに纏まる様に縫う。もし布地が足りなくて、三衣にずるべく裁断出来ない場合は、それを裁断して後、一枚又は二枚を、作製してもよい。裁断を経ていない袈裟は、不如法である。新しい布地…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(27-2-1)(私家版)

<注1>善至張手(sugatavidatthi):即ち、手のひらを開いた後、親指から小指まで(又は中指)の両端の長さ。。

『自分という壁』

大愚元勝和尚著『自分という壁』を読みました。。。。 飛ばし読みですが、感想を少々。。。。。 基本的に、とてもよい本だと思います。。仏教では、貪・瞋・痴は煩悩であり、苦しみを減らし、よりよく生きるには、それを断つべし、と言いますが、その根拠を…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(27-2)(私家版)

袈裟の寸法 すべての上衣の寸法は、仏陀の袈裟の寸法を超えてはならない。仏陀の袈裟の寸法は、善至張手<注1>の九つの手の幅で、長さは善至張手の六つの手の幅を超えてはならない。善至張手の長さは、建築師の肘の長さの一個半(27インチ)に相当する。仏…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(27-1)(私家版)

【着衣に関する注意点】 如来が、比丘が着てもよいと、許可した所の袈裟は、九種に分類される。その内、主要な三種は、三衣と呼ばれる。それぞれ: 下衣(antaravāsaka):内衣とも言う。 上衣(uttarāsanga):身体上部に着用する衣。 サンガーティ(sanghāti):…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(26-16)(私家版)

4.“Supaticchanno antaraghare nisīdissāmīti sikkhā karanīyā“ ……… “ ‘私は衣を正しく着用して俗人の家に座る‘ を学ばなければならない。“ ………… 《律蔵》義注に言う:僧人が(俗人の家に入って)座る時、首から頭、腕から両手、腿の一番太い所から(下の)二…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(26-15)(私家版)

上記の段は、仏陀が開示した所のvattakhandaka《律蔵・小品・儀法建度》から引用したものである。。。 紐は衣を着用した後に結ぶものである事を知らなければならないが、衣を着用する前に結んでも、それが絶対に不可、と言う事はない。ただ、後で結ぶ方が簡…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(26-14)(私家版)

“Timandalam paticchādentena parimandalam nivāsetvā kāyabandhanam bandhitvā sagunam katvā sanghātiyo pārupitvā ganthikam pstimuñcitvā dhovitvā pattam gahetvā sādhukam ataramānena gāmo pavisitabbo.“ ☆願常遇智者 直至証涅槃!

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(26-12/13)(私家版)

“俗人の間、俗人の家に行くとき、紐、ベルトをしっかり結ぶ。。。 上衣の上の端で、首を覆う。次に、衣の端の二つの角をきちんと揃え、その後に巻き上げ(筒状にする)、身体を包む。巻く時は、腰の側面に至るまで巻く。“ 義注は、その文頭のはじめに、如何に…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(26-11)(私家版)

3.“Supaticchanno antaraghare gamissāmīti sikkhā karanīyā.“ “‘私は正しく袈裟を着用して俗(人の)家の間を行く‘ のを学ばなければならない。“……… 《律蔵》は言う: “Ganthikam patimuñcitvā anuvātantena gīvam paticchādetvā ubbo kamnne samam katvā p…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(26-10)(私家版)

”Jānumandalato hetthā caturangulamattam otāretvā anolambetvā parimandalameva pārupitabbam. ”私が上衣を着用する時は、下の端の縁は整えておかねばならない。下側は、膝下四本分の指の幅を覆う事。” 上記の方法で、上衣を着用する。(立った時)上衣は下…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(26-9)(私家版)

2.”Parimandalam pārupissāmīti sikhā karaniyā.” ”私はよく整えて上衣を着用する。” 上衣を着用する時、上衣の下端の縁は、整えておかねばならない。サリー(sari、インドの服飾)の様に、前後に高低をつけてはならない。どの方角から見ても、下端の縁は、…