Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-22

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 多くの経典にすでに述べられているが、《大念処経》では、仏陀が以下の様に開示している。 同様な開示は、《転法輪経》にもある。 《転法輪経》は、釈迦牟尼仏陀が、一切智智を悟った時の最初の開示である; 一切…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-21

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ▲【苦聖諦とは何か】 皆さんは、八正道を聞いたことがあると思う: 正見、正思惟、正語、正業、正命、正念、正精進、正定である。 一尊一尊の仏陀は、みな、パーリ語を話された。 「正見」の意味は: 苦聖諦を知…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-20(18/82)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ▲『四聖諦』と「名色分別智」の関係 アメリカ菩提学会(二/上)2018年11月3日 《大念処経》では以下の様に言う: 禅の修行の目的は、煩悩から解脱する事である。 南伝の教えの中には、「解脱道」と「菩薩道」の区…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-19

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 己自身が、「自然な呼吸」を知っている状態を保っている事を、どの様にすれば、確認することができるのか? ・・・まず、人差し指を鼻と唇の間の前に置く。 正念を指の上において、自然な息を覚知する。 30秒ほど…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-18

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 「呼吸をコントロール」してはならない。 呼吸をコントロールすると、頭が締め付けられて、重くなる。 「呼吸の出入りの時に生じる摩擦」に、注意を払ってはならない。 「鼻の冷たい、熱いを覚知する」をしてはな…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-17

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ▲【安般念の修法】 次に、《大念処経》の中の「身念処」を紹介するが、先に「安般念」を、説明する。 まず、静かな森林、清潔な木の下などの場所を、選ぶ。 というのも、森林は、比較的静かであるから。 あまりに…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-16

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 台湾のある禅修行者が(+過去世を調べた所)、過去の500個の生命の内において、釈葉仏に出会い、仏陀に袈裟を供養した(+ことが分かった)。 このことから、500個の生命の内において、悪道に堕ちることなく、い…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-15

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 早く持戒し、禅の修行を、しようではないか。 縁起の法の修行ができて、己自身の過去世はどの様な生命で、どの様な生活をしていて、どの様に死んだのかを知る事ができたなら; これから先、己自身がどの様に結生…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-14

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 我々の、この五蘊(色受想行識)は、ずっと我々を殺害しようとしている。 それは、我々の友でもなく、我々に属するものでもない。 お腹がすくと、それ(=五蘊)に何か食べさせなければならない。 多く食べ過ぎる…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-13(11/82)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ある種の人々は、仏陀の世において、大阿羅漢はあまり修行をしていないのに、なぜ我々は、この様に多くを学ばなければならないのか、という疑問を持っている。 ・・・というのも、あれらの尊者は、過去世において…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-12

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> シャーリプトラ尊者、モッガラーナ尊者の様に、いまだ仏陀に会いまみえていない前から、すでに初道初果を証入した人たちもいる。 というのも、彼らは五比丘(+のうちの一人である所の)アッサジ尊者に出会い、尊…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-11

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 仏陀は《相応部》の中で言う: 比丘たちよ。先に禅定を学び、定力があって始めて智慧を有することができる。この智慧(yatarbhutamnana~ママ)は、「名色分別智」から(+始まり)、過去と未来を調べる「縁摂受智…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集‐10

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hot> ▲仏陀は《大念処經》の中において、止の修習の紹介をする時、同時に、四念処の紹介もしたし、縁起法を含む広範囲の(+内容の)紹介をしている。 ここでは、仏陀は先に「安般念」、32身分、10種類の不浄観、四大分…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-9(7/82)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ▲意門転向心は「捨受」であり、嬉しいとか、嬉しくないとかの(+作用は)なく、ご飯を食べるという事に、意識が向いたばかりの時を言う。 速行心が、嬉しいという、悦の受になる。 一刹那心毎の「受」は心王であ…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 身念処とは、色法を所縁とするものである。 受、心、法念処は、名法を所縁とするものである。 ご飯を食べる時、私はこの食事をするのは、身体の健康のためであり、修行のためであると思惟するのは、如理作意であ…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-7

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ▼ 四大(+で出来た)白飯に注目する時、眼前の白飯は時節生色となり、それは一塊の「時節八法聚」に過ぎない事が分かる。 真正なる観禅とは: 食事をする時、白飯に注目すれば「非明浄色」という、一種の不透明…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集‐6

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 今、あなた方が理解する所の、これはあなたの心、私の心と言っているのは、概念法である。というのも、あなた方は、「名聚」を看破していないが故に。 真正なる究極法とは: 眼門心路過程、耳門心路過程~意門心…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集‐5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ★【観禅の正確な修行方法】 次に、観禅を紹介する。 禅の修行は、止の修習と、観の修習しかない。 そして、我々は、観禅 vipassana を主にしている。 というのも、観禅 vipassana は、仏陀ご在世の時代、仏陀が特…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> もし、八関斎戒を受持した功徳が、臨終速行行業になるならば、天界(欲天界)に生まれ変わる事ができる。これほど八関斎戒の利益は、すごいものがあるのです。 午後、食事をしない事に関して、身体が病気をして死…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 禅の修行方法は、ただ二種類しかない。 すなわち、止(サマタ)と観(vipassana)である。 非常に簡単、非常に単純である。 禅修行者が、この今生の一世で、煩悩から解脱できる様にと、仏陀は三つの方法を教えた…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 我々の心は、三種類あるが、しかし、主なものは二種類である・・・すなわち、善心と不善心である。 (+人が)善心を取る場合、その<今・ここ>において、不善心は生まれない。 不善心のある時、善心は生まれない…

本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 【禅修行の目的と観禅の修法の紹介】 アメリカ菩提学会(1)2018年11月03日 ★禅修行の目的: 1、<今・ここ>において、煩悩を生じせしめない。 2、未来における一番目の世において、四悪道に落ちない。 3、…

翻訳~白遍八定(四無色禅)の修法‐4(本雅難陀尊者シリーズ3)(翻訳終了)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 4、非想非非想処定(第八禅定)の修法 The Base of Neither Perception nor Non‐Perception ①(一分間)白遍初禅に入り、その後、禅支を調べ、思惟する; (一分間)第二禅に入り、その後、禅支を調べ、思惟する…

翻訳~白遍八定(四無色禅)の修法‐3(本雅難陀尊者シリーズ3)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 3、無所有処定(第七禅定)の修法 The Base of Nothingness ①(一分間)白遍初禅に入り、その後、禅支を調べ、思惟する; (一分間)第二禅に入り、その後、禅支を調べ、思惟する; (一分間)第三禅に入り、そ…

翻訳~白遍八定(四無色禅)の修法-2(本雅難陀尊者シリーズ3)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 2、識無辺処定(第六禅定)の修法 The Base of Boundless Consciousness ①(一分間)色遍初禅に入る。その後、禅支を調べ、思惟する; (一分間)第二禅に入る、その後、禅支を調べ、思惟する; (一分間)第三…

翻訳~白遍八定(四無色禅)の修法-1(本雅難陀尊者シリーズ3)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> IMMATERIAL Jhāna 本雅難陀尊者 Ven. U Puññānanda 1、空無遍処定(第五禅定)修法 The Base of Boundless Space ①白遍初禅に(一分間)入る。 その後に禅支を調べ、思惟する; 二禅(一分間)、その後に禅支を…

翻訳~安般念の修持法-15(本雅難陀尊者シリーズ2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 6.2 第四禅の五自在 The Five Masteries of the Forth Jhāna ①最初、呼吸を知ることを保持する(五分間)。 ②その後、以下の様に決意する: 「私は(五分間)初禅に入る」 引き続き、禅相を知る事を保持する。…

翻訳~安般念の修持法-14(本雅難陀尊者シリーズ2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 6.第四禅 The Forth Jhāna 6.1 第四禅の入り方 How to Attain the Forth Jhāna? ①先に呼吸を知る事を保持する(五分間)。 ②その後以下の様に決意する: 「私は(五分間)初禅に入る。」 その後に、引き続…

翻訳~安般念の修持法-13(本雅難陀尊者シリーズ2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 5.2 第三禅の五自在 The Five Masteries of the Third Jhāna? ①先に呼吸を知る事を保持する。 その後に、以下の様に決定する: 「私は(五分間)初禅に入る」 ②(五分の後)意門の禅相と五禅支を調べる。 ③次…

翻訳~安般念の修持法-12(本雅難陀尊者シリーズ2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 5、第三禅 The Third Jhāna 5.1 第三禅に入る方法 How to Attain the Third Jhāna? ①先に、呼吸を知ることを保持する(五分間)。 ②その後に以下の様に決意する: 「私は(五分間)初禅に入る。」 その後に継…