Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

<お詫び>翻訳(中→日)《実用アビダンマ》乱丁あり。調整します。

翻訳者よりご連絡 翻訳の順序に 乱調 乱丁がある様です。 修整をかけますが、PCの不工合もあり、少々時間がかかります。 あしからず。 (4月4日現在、乱丁の修正が完了しました)。 Paññādhika Sayalay。。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-54)(私家版)

3、無愧(anotappa) 特徴は、悪行を恐れない事。 無慙は、悪行に対して、嫌悪または恥を感じない事。 無愧は、悪行が齎す果報を恐れない事。 作用は、畏怖の心なく、悪を行う事。 現起(現象)は、悪を造すことにおいて、不退転であること。 火の中に飛び込…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-53)(私家版)

2、無慙(ahirika) 無明または、痴が生起する時、(心は)必ず、無慙に至る。 羞恥心のないことを無慙といい、特徴は、身体による悪行を厭わない事、または言語による悪行を厭わない事。 たとえば、豚は、糞便、泥濘の中で、のた打ち回るのが好きであるが…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-52)(私家版)

1、痴(moha) 特徴は、心の盲目または無知。 作用は、目標の真実性に対して、覆い隠すまたは、徹底的に知る事ができない事。 目的の真実性とは、無常・苦・無我である。 痴とは、無常・苦・無我の本質を覆い隠し、蓋をして、あなたの目をふさぐものである…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-32)(私家版)

医薬資具を受用する時、以下の様な方法でもって、省察・思考するべきである: ”私が、この医薬資具を受用するのは、ただ、身体の不具合と苦受を取り除く為、だけである。 以下の方法でもって、医薬資具を元素(界)として省察・思考する事: ”当該の医薬資具…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-31)(私家版)

僧人は、午後、食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしては、ならない。 如来は、僧衆に対して、口の渇きを解くためと、身体の不具合において、夜分薬、例えば八種飲(aṭṭhapanā)、油、酥(ghee)、蜂蜜と粗砂糖(jiggery)を受用してもよい、としている。 …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-30)(私家版)

以下の方式に従って、坐臥処の不浄を省察・思考しなければならない: ”この清潔な場所は、痰を吐き、分泌物と汗を流す身体に接触した後には、膿や血、尿を垂れ流す皮膚病の患者と同じ様であって、この坐臥処は、不潔で厭うべきものに変化した。” (16-31につ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-29)(私家版)

以下の方法によって、坐臥処を元素(界)として省察・思考するべきである: ”ちょうど、一個の泥でできた置物が、己自身、部屋の中にいるのを、知らない様に、心識によって駆動されている身体もまた、己自身が坐臥処に入った事、寝具の上に横たわったこと、…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-28)(私家版)

開放的な場所に住むと、心は、多くの所縁に干渉されて、貪念が生じる。 これらの所縁との接触を避けて、心の専注力を維持する為に、坐臥処を利用するのは、如理受用である。 以下の方法によって、坐臥処について省察・思考し、如理受用と不如理受用について…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-27)(私家版)

住むところ(avāsa)、ベッド、椅子、日用品(布類)、枕と布団は、皆、坐臥処と呼ばれる。 信者の衆は、教法を護持する為に、布施・供養した所の坐臥処もまた、適切に使用されなければならない。 不当な使用は、一種の過失である。 坐臥処において、欲楽、…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-26)(私家版)

pcの調子が悪いので、翻訳upは、ゆっくりになります。 ”Kabaḷīkāre、bhikhave、 āhāre pariññāte pancake- āmaguṇiko rāgo pariññāto hoti. Pañcakāmaguṇike rāge pariññāte natthi taṃ saṃyaojanaṃ yena saṃyojanena saṃyutto ariyasāvako puna imaṃ lokaṃ…

般若の独り言~ウクライナに思う

ウクライナがロシアに侵攻されて、大変な惨事になっています。 私は、仏教が好きで、基本、インド、東南アジアの文化が好きですから、その分、欧米の歴史、文化、哲学には疎いです。 ただ、第二次世界大戦以降、世界は、暴力で問題を解決する方法を避け、対…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟> (16-25)(私家版)

以下の様な方式によって、不浄(厭うべきもの)を省察・思考する: ”食べ物は、食べられる前は、美しく、清らかである。胃の中に入った後、痰と胆汁が混じり、犬の嘔吐物と同じものになる; その後に、消化された後は、糞便になる。きわめて不快である。” こ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-24)(私家版)

以下の方式によって、食べ物の元素(界)を省察・思考しなければならない: ”食べ物が身体内部に入ると、肉と血になるが、しかし、食べ物は、これら発生している出来事を知らない; 身体も、食べ物が身体の存続と成長に、関係がある事をしらない。 食べ物と…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-23)(私家版)

もし、上記の教え理解するならば、飲食の時に、(己の態度が)如理であるかどうかを知る事ができる。 以下の方法によって、受用した鉢食の、省察・思考をしなければならない。 ”私は、受用した食べ物を如理に省察・思考して、悪ふざけせず、驕慢にならず、虚…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-21)(私家版)

如来は、この様な比喩を通して、夫妻が、如何にして、貪欲と驕慢を離れたのかを、説明する。食べ物を受用する目的は、唯一、沙漠を通りぬける為だけ、である。 僧人が、信施の、または他の方式によって得た食物は、以下の様に省察・思考しなければならない。…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-21)(私家版)

夫妻は、もっとよい部分の肉を選んで食べたわけではない; お腹がいっぱいになるほどは、食べなかった; 彼らは、苦い薬を服用するが如くに、少しだけ食べた; 彼らは、一度として、他人の(手中にある)更によい肉片を得たいと希望する事はなかったし; ま…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-20)(私家版)

同類(同じ人類)の肉であるが故に、夫妻は、肉を不浄と感じた; 己自身の身内の肉であるが故に、不浄を感じた; 子供の肉であるが故に、不浄を感じた; 愛する子供の肉であるが故に、不浄を感じた; 柔らかい肉であったが故に、不浄を感じた; 生肉であった…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-19)(私家版)

父母は、死んでしまった子供の為に嘆き悲しんだが、しかし、また、その他の、生き延びる為の方法が見つからない為、彼らは、最後には、子供の肉を食べて、命を存え、沙漠を通り抜けた。” これが、”食子之肉”(子の肉を食らう)の物語である。 (16-20につづ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-18)(私家版)

夫があわてて言う: ’愛する妻よ。もしあなたが死んだなら、子供も死んでしまう。あなたが死ねば、結局、二人とも死ぬことになる。もし、我々二人が生きていれば、将来、子供が生まれるかもしれない。我々は、やはり、子供を殺そう。彼の肉をべなければ、沙…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-17)(私家版)

ここで3人とも死んでしまうより、いっそ、私を殺して、私の肉を食べなさい。そうすれば、あなたたち二人の命は助かります。道はとても遠い。あなたたちは、私の肉を持って、旅の途中で食べなさい。’ 妻は夫に答えて言う ’女性は仕事を見つける事が難しい。い…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-16)(私家版)

”一対の夫婦が、いまだおむつをつけている幼子を連れて、少しばかりの乾燥食物を持って、長距離の旅行、100由旬の沙漠を横切ろうとしていた。 道いまだ半ばの時、食糧を食べつくしてしまい、水も飲みほしてしまった; 進むも、戻るも、どちらも、出来ない。 …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-15)(私家版)

僧人は、志を、涅槃を求める事に置いているが故に、実際の食欲よりも、四、五口程少なく食し、その後に、水を飲むのが良い; この様な食べ方は、身体を業(心の習慣)に適する様にせしめるし、身体を健康にもせしめる。 上に述べた方法で省察・思考した後、…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-14)(私家版)

食べ物を受用する時、上に述べた如理と不如理等を思惟する以外に、以下の事柄もまた実践しなければならない: ”Cattāro pañca ālope、 abutvā udakaṃ pive; Alaṃ phāsuvihārāya、 pahitattassa bhikkhuno.” ”四口か五口少なく食し、 あなたは、水を飲むべ…

般若の独り言~禅病と柴胡桂枝乾姜湯

一か月程前でしょうか・・・東京の法友から 【サヤレーの禅病は、漢方薬で治るかも知れません。 お試しになりませんか?】 というお電話を頂きました。 これまで、温泉に入ると、固まっていた(邪)気が緩んで、頭部から下丹田へと、気が流れていくのは実感…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-13)(私家版)

”食において、適切な量を知る者は長寿を得る。この様に思惟して食するのは、如理受用である。” ”正念を具備して食するのは、長寿の助益となる。この様な智によって食するのは、如理受用である。” ”如法によって得た食を受用し、非法によって得た食を受用しな…

般若の独り言~借景

先日、シニア人材センターの方、4名で、庭の木を切ってもらいました。 最初の希望は、 <折れて、垂れ下がった栗の枝と、茫々になっている梅の木の枝を剪定する事> だったのですが、シニアの方の、 「栗の木は枯れているので、根本から切った方がよい」「注…

般若の独り言~えびす丸は内弁慶

昨日、隣町にある <犬のグルーミング学校> に行ってきました。 ここに《えびす丸》(保護犬。トイプー。2歳半)を 半日預けて、グルーミング(散髪)です。 散髪は、この学校の生徒さんの実習で、えびす丸は、モデル犬、という事になります。 料金は、市中…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-12)(私家版)

”この身を住立・存続させる為に、信施の食を受用するのは、如理受用である。” ”空腹を解消する為に、食べ物を受用するのは、如理受用である。” ”食事をしないと、聖教の修習をする事ができない。聖教の内において、沙門法(梵行の育成・支援)を修する為に食…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-11)(私家版)

食べ物を受用する時、如理と不如理の両方の方面から省察・思考しなければならない: ”食べ物を貰った村の子供たちは、お互いに喧嘩したり、ふざけ合ったりしながら食べるが、しかし、鉢食を受用する比丘は、この様であってはならない” ”レスラー(相撲取り含…