Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

燃えている

比丘たちよ。 すべては燃えている。 比丘たちよ。 人々の眼は燃えている。 人々の耳は燃えている。 人々の鼻は燃えている。 人々の舌は燃えている。 人々の身は燃えている。 人々の心は燃えている。 貪欲の炎に燃え、 瞋恚の炎に燃え、 愚痴の炎に燃えている…

慈悲は充分

とおりすがり様へ 本日早朝、とおりすがり様のコメント、読みました (「当ブログ閉鎖します」下部コメント欄ご参照の事)。 【ブログの閉鎖に驚いた、 任に堪えないなどと言っていない。 慈悲があるなら、ブログを楽しみにしている人たちのためにも続けて欲…

当ブログ閉鎖します

PCの調子が悪く、文字の大きさが揃いません。あしからず。 長らく当ブログをご高覧頂きまして、ありがとうございます。 先日、《とおりすがり様》より以下の様な、ご指摘がありました。 曰く、仏教書の翻訳は、パーリ語、サンスクリット、unicodeなどの知識…

祝台湾テーラワーダ在家仏教徒協会設立

2年ほど前、リトリートに参加する為、台湾の法雨道場に掛単しました時、 在家の修行者Aさんが、 「テーラワーダ(原始仏教)は、出家者、特に比丘の戒律が厳しいので、在家も、比丘に対して、して良い事と、しては良くない事を、細かく、学ばなければならな…

とおりすがり様のご指摘(詳細説明)

『親知実見』の、私の翻訳に関しまして、とおりすがり様より、特に大きな誤植、間違いとして、 翻訳を始めた最初の頃には、<阿拉漢> という訳語を採用して、訳されていたものを (『親知実見』中国語原文に、阿羅漢を使わず、阿拉漢を使うと言う、英語or緬甸…

般若の独り言~厨二病

世の中に、厨二病という病があるらしい。 人は、中学二年生の頃になると、 「人間って何だろうか」 とか 「私って何だろうか」 とかいう疑問が、 頭に、または心に、フツフツと湧いてきて、急に哲学書を読んでみたり、学校をさぼったり、親に反抗したりする…

PC取り替えます

現在、当ブログ上での、仏教書の翻訳文公開、雑談(般若の独り言)などに、デスクトップ型PC(Windows7)を使っていますが、Windows10 を搭載した、ノート型PC に取り換える予定です。 <10> の使い方が、よく分かりませんので、ノート型PC使用状況がスムー…

とおりすがり様のご指摘

本日、通りすがり様より、先日翻訳完了しました 『親知実見』 の訳文に、語彙の不統一が見られる、 とのご指摘を頂きました。 これより先、<菩提樹文庫>管理人様に校閲をして頂き、誤植、誤認、語彙(訳語)の不統一等、単純ミス、重篤なミス等、順次、訂正…

比庫という訳語について

とおりすがり様へ とおりすがり様より、 【『親知実見』の翻訳文中に出てくる <比庫> という訳語は、bhikkhuの音訳か?】 というご質問を頂きました。 パオ・セヤドーの著書の中国語版の翻訳 (英語→北京語。緬甸語→北京語) を担当している中国人、及び華僑…

誤植訂正しました

とおりすがり様へ 『親知実見』<54-1>に誤植がありました事、 ご指摘ありがとうございます。 早速、訂正いたしました。 一人で翻訳していますので、時々、うっかりミスがあるかと思います。 今後ともご指摘、ご指導、ご鞭撻を、よろしくお願いいたします…

『親知実見』翻訳完了と次の一手

2020年12月より翻訳を開始しました 『親知実見』(パオ・セヤドー著)の 翻訳が完了しました。 準備が整い次第、<菩提樹文庫>の管理人様に校閲をお願いし、<菩提樹文庫>にてPDF版(図表入り・完成版)をUPします。 それまで、今暫くお待ち下さい。 これまで…

翻訳『親知実見』54-1(私家版)(翻訳完了)

<#54-1>は、中国語原文p428~p430の脚注の翻訳です。 <注434>=<説取業処品>(Kammaṭṭhānaggahaṇaniddeso)(Vm.47) <注435>=ここで列挙している経典の出所は、ただ例を列挙したにすぎない。更に多くの経典が、これらの業処に言及している。 <注43…

翻訳『親知実見』53-1

付録1 40種類の禅修業処 仏陀の教導した40種類の止禅業処<注434>の部分の、経典の出所<注435>。 遍10+不浄10+随念10+ 梵住4+無色4+想1+差別1 =合計40。 十遍 《結集経》(Saṅgīti Sutta)(D.3.346) 《マハーサクルダーイ Sutta》(Mahāsakulud…

翻訳『親知実見』#52-1

<#52-1>は、中国語原文p400~p426までの脚注の翻訳です。 <注426>=布施が行われた後の開示(法話)。まさに、ここでの状況と同じである。パーリ語では、anumodana開示(法話)と言う。modanaとは「歓喜」、anuとは「重複して」という意味。anumodana開…

翻訳『親知実見』#51-20

施主は、布施の実践の前、布施の後、または布施の時、この種の観智を修習することができる。しかし、彼の観智は、強くて力のあるものでなければならず、少なくとも、壊滅智(Bhaṅga-ñāṇa)の段階まで到達しておかねばならない。 この様にして初めて、この種…

翻訳『親知実見』#51-19

如何にして最も殊勝な布施を実践するか しかし、もし、施主が阿羅漢でない時、彼は、どの様にして、二番目の布施を行うことができるであろうか? 上に述べた《六支布施経》の中において、仏陀は、二種類の方式でもって、この種の布施を実践することが出来る…

翻訳『親知実見』#51-18

これは、真実語の宣言である。この真実語の宣言によって、ウェーサリー城のすべての居住民は、危難<注30>から脱出することができた。 阿羅漢の布施は、最も殊勝である。というのも、それはどの様な未来の果報をも生じることがないが故に。 未来がなく、生…

翻訳『親知実見』#51-17

最も殊勝な世間的布施 これこそが、本講話の始めに言及した所の、一番目の布施、すなわち、大果報を齎す布施である。 あなたは、この種の布施が好きであろか?もし、そうであるならば、以下の《布施分別經》から引用した偈頌を聞いて頂きたい: ”Yo vītarāgo…

翻訳『親知実見』#51-16

リトリート期間における布施 今、(台湾の)壱同寺において、多くの比庫と比庫尼が、貪、瞋恚、痴を徹底的に断じ除く為に、サマタ・vipassanā(止観)を修習している。彼らは皆、戒徳を擁している。故に、我々は以下の様に言うことが出来る: ここには、今、…

翻訳『親知実見』#51-15

仏陀は更に一歩進んで説明する: 「比庫たちよ。 この六支の具足する布施の功徳は、衡量する事が容易ではない: 『これほど多くの福徳果、善果があり、楽しさを齎し、天に生まれ、楽の報いあり、天界に導かれ、愛され、楽、意のままであり、幸福で利あり、楽…

翻訳『親知実見』#51-14

功徳無量なる布施の六種類の要素 ここにおいて、我々は、もうひとつ別の經文《増支部・六集・六支布施経》(Chaḷaṅgadāna Sutta)を見てみたいと思う。 ある時、仏陀が沙瓦提城の付近のジェータ林給孤独園にいた。当時、ヴェルカンダ(Veḷukaṇḍa)に住む一…

翻訳『親知実見』#51-13

(ここにおいて、我々は、みなさんに申し上げたい。もし、あなたが布施の中から、善報を得たいと思うのであれば、あなたは、以下の四種類の条件を具備しておらねばならない: 1)あなたには、徳行が必要である。 2)あなたの布施する品物が、正当な方式で獲…

翻訳『親知実見』#51-12

ある人が、徳行無く、その心は不清浄で、執着、瞋恚に満ち、業果の法則を信じず、正当でない方法で獲得したものを、徳行のある人に布施したならば、この種の布施は、受者の因によって、浄化される。 義注は、漁夫の例を挙げている。 一人の、スリランカのカ…

翻訳『親知実見』#51-11

仏陀は更に一歩進んで説明する: 「もし、有徳者が、無徳者に布施をした時、如法に得たものである事と、浄信の心<注428>によって、業の果報は広大で有る事を信じるならば、当該の布施は施主の因によって浄化される。」 殊勝な利益を得るためには、施主は、…

翻訳『親知実見』#51-10

四種類の布施清浄 「ここに、四種類の布施の清浄がある。どの様な四種類であるか?」 〔1〕布施の行為があり、施主による浄化であって、受者は浄化とは無縁。 〔2〕布施の行為があり、受者による浄化があって、布施者は、浄化とは無縁。 〔3〕布施の行為があ…

翻訳『親知実見』#51-9

七種類のサンガ施 仏陀は、続いて、アーナンダ尊者に説明する: 「アーナンダ。ここに七種類のサンガ施(saṅghikadāna)がある: 〔1〕仏陀をトップとする〔比庫と比庫尼〕の二つのサンガに対して、布施をする事。これが一番目のサンガ施。 〔2〕如来が涅槃…

翻訳『親知実見』#51-8

続いて、仏陀はこの14種類の布施の利益について説明する:浄心によって、動物に布施をするのは、100倍の布施の効果を期待できる。 その意味は、100世の中において、果報が生じる、という事である。ここでいう「浄心」とは、何等の見返り、例えば、布施を受け…

翻訳『親知実見』#51-7

14種類の個人施(個人による布施) 前に述べた通り、弟子の布施をする行為は、輪廻を離脱する為の支え、支援とすることができる。この講話の始めに解説した所の《布施分別經》の中において、仏陀は14種類の個人施(pāṭipuggalika dakkhiṇa)に言及している:…

翻訳『親知実見』#51-6

次に、もし、弟子が、未来世の因と果を識別することができるならば、彼は、名色法の止息を見ることができるし、彼の名色法が、いつ、止息するのかもまた、完全に知ることができる。 これが、第三聖諦ーー苦滅聖諦である。 この種の智慧は、唯一、仏陀の教法…

翻訳『親知実見』#51-5

次に、縁起は第二聖諦ーー苦集聖諦である。 仏陀はまた、彼の弟子たちに、どの様にして、縁起を識別するのか、を教導した。仏陀の弟子が、仏陀の教導に基づいて縁起を識別した時、彼は因と果の間の関係を、充分に了解することができた; 彼はこうして、過去…