Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-70)(私家版)

なぜか、ある種の人々は、自発的に善行為を行う、これはすなわち、無行である; ある種の人々は、他人の励ましや、説得によって、初めて善行を行う。 なぜであるか? これは、(上記の者が)過去世において、常に、その種の善業をなしていた為に、非常に良好…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-69)(私家版)

1、悦具智相応無行一心: あなたは、緬甸(ミャンマー)に災害が起こったとか、または、四川で地震があった等の情報を聞いて、自発的に、心の籠った、寄付を申し出た。 この時、この行為は、善業であると、あなたは知っている。 これはすなわち、悦具智相応…

般若の独り言~九州を走る!

<九州を走る!> と言いましても、最近、カーナビを頼りに、大分県、熊本県の山間部を、ちょこ・ちょこっと走っただけの話です・・・ 私は重度の方向音痴なので、これだけでも 「自分を褒めてあげたい」(笑)。 大分県久住山近くの、長者原(坊がツル湿原…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-68)(私家版)

8個の善心と、8個の貪根心との違いは、智相応であるかどうか、にある。 貪根心は邪見相応であり、善心は、智相応である。 智とは、智慧の事であり、智慧には、色々な等級がある。 例えば、「真実法の無常・苦・無我を如実に知見する」は、比較的上等の智慧で…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-67)(私家版)

1、欲界善心(8) 欲界善心は、8種類ある。 すなわち: 1、悦具智相応無行一心。 2、悦具智相応有行一心。 3、悦具智不相応無行一心。 4、悦具智不相応有行一心。 5、捨具智相応無行一心。 6、捨具智相応有行一心。 7、捨具智不相応無行一心。 8、捨具智不…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-66)(私家版)

24個の美心 (その心が)美心と呼ばれる、その理由は、その内において、美の果報心及び唯作心が含まれるからである。 もし、善心(に限る)話ならば、果報心と唯作心は含まれない。 24個の美心は、3種類に分ける事ができる: 欲界善心(8)、 欲界果報心(8…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-65)(私家版)

捨具領受心、捨具推度心を速行心と比較してみるに、(前二者は)比較的弱い。というのも、(それらは)果報心であるが故に。 速行心は、業を造る心であり、比較的強い。 この七個の無因不善果報心は、12個の不善心によって派生した所の果報心であるが、では…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-64)(私家版)

身識が生起する因は、触である。 触は、地、火、風の、三個の色法を含むが、これは、四大の中の三大である。 身識は、身浄色に依存して生起するが、身浄色は、全身に遍満していて、範囲は非常に広い。 故に、触が、身浄色を衝撃する時、その範囲が広い上に、…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-63)(私家版)

P50 音声が耳根の耳浄色を衝撃する時、耳識が生じる。 音声は所造色であり、耳浄色もまた所造色であるため・・・所造色は比較的弱いものであって、四大は非常に強い・・・ 弱い所造色が、もう一つ別の弱い所造色を衝撃する時、そこにおいて生じる受は、苦受…

般若の独り言~NYに服買いに?

今朝起きて、携帯で、WEBニュースを見ますと 「新婚の小室真子さん、NYで服を買いたい」 とありました。 これが本当なら、言葉もありません。 私が知っている内で、一番素敵な、夫婦の話をしましょう。 それは、タイの山奥でのお話。 バンコクの大学を出たば…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-62)(私家版)

24種類の所造色の中において、色(色彩)が含まれる。 色彩が眼浄色を衝撃する時、眼浄色もまた所造色である事から、二者共に、非常に柔らかく、衝撃力は強くない。 それはちょうど、綿花でもって、もう一つ別の綿花を衝撃するかの如くであって、その衝撃力…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-61)(私家版)

眼、耳、鼻、舌はみな、捨具であり、身識は苦具である。 色塵が、眼根の眼浄色を衝撃する時、眼識が生起する。 色塵は所造色である。 色法は、28種類に分類されるが、それはすなわち、四大「地、水、火、風」の上に、四大に依存して生じた所の、所造色24種類…

《実用アビダンマ》ご閲読の方々へ

私のブログ、私が翻訳中の《実用アビダンマ》(中→日)の訳文を、覗きに来て頂いて、ありがとうございます。 ゴータマ仏陀の、出家弟子及び在家信者との、対機説法の記録でありますパーリ経典(お経)より、ゴータマ仏陀によって説かれました、存在の原理、存…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-60)(私家版)

4、不善心によって生じる果報心(7) 7個の、 無因不善果報心 がある。 果報心 自体は、無記であり、善と悪の区別はない。 善と悪の区別がないのに、なぜ、不善果報心と呼ぶのか? というのも、この不善とは、不善心(業)によって生じた所の、果報心である…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-59)(私家版)

すべての善心(善業)、不善心(不善業)は、ひとたび為されると、生命の相続流の中において、一種の潜在的エネルギーとなるが、それを業力と呼ぶ。 ひとたび因縁が熟すると、業力は、それ自身の果報を生じる。それはちょうど、地面の上にばらまいた種が、因…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-58)(私家版)

「痴は一切の不善心の根本」 である。 すべての不善心には、かならず、すべてに亘って、痴が存在する。 ただ、 「悦具邪見相応無行一心」 においては、貪が、比較的顕著である。 「憂具瞋恚相応無行一心」 には、瞋と痴のふたつがある。 「捨具疑相応一心」…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-57)(私家版)

三種類の受以外に、「因」もまた理解されなければならない。 善心、不善心には、それぞれに因が存在する。 善心には三個の因:無貪、無瞋、無痴。 不善心にも三個の因:貪、瞋、痴。 例えば、一つ目の不善心 「悦具邪見相応無行一心」には、貪と、痴という、…

般若の独り言~心を守る

今日は、水中運動教室(指導者有り)の日でした。 今は、コロナ禍の為、もともと総勢30人ほどの参加者を、A組、B組に分けて、一組15名程度とし、日程は、A、B、A、Bと、隔週参加となっています。 さて、本日、あるおばぁさんに 「あなた、見ない顔ね。 この…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-56)(私家版)

12個の不善心は、みな受(具)を含む: すなわち、悦具、捨具、憂具。 その内、憂具は、純粋に、ただ、瞋恚とのみ相応する。 私がアメリカにいた時、非常に多くの西洋人が、以下の様に問うた: 「恐怖(fear)は、どの心所に属しますか?」 恐怖は、瞋恚の心…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-55)(私家版)

上に述べた様に、我々の心は、非常に多くの時間、いつも、不善心相応(の状態にあるの)である。 ゴータマ仏陀が 「心は、悪法において楽しむ。」 と言うのは、上記の事が原因である。 仏陀はまた、以下の様に言う: 「一粒の、保護された心のみが、楽しみを…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-54)(私家版)

出勤してみると、同僚の誰それさんが、昇進した、という話が飛び込んできた。 心は嫉妬で一杯、 「憂具瞋恚相応無行一心」が生じる。 この「憂具瞋恚相応無行一心」を、どの様にして、善心に転化させるか? 功徳に対して、随喜する事。 あなたは、随喜しなけ…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-53)(私家版)

次は、出勤。 お化粧は必須。 あなたは、鏡の前に行き、お顔に色々な色を塗る。 緑色、赤色、黒色等々、この時の心は 「悦具邪見相応無行一心」。 誰も命令しない中、あなたは、自発的にお化粧をするが故に、無行、である。 その後、車を運転して会社に向か…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-52)(私家版)

食事の時、気持ちが落ち着かないので、食事が進まない。 その時、生起するのは 「憂具瞋恚相応無行一心」。 この時、家族が 「ゆっくり食べなさい。ゆっくり食べれば、おいしいと思うよ。食事を楽しみなさい。」 と励ますと、それを聞いたあなたは、なるほど…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-51)(私家版)

お手洗いの後は、歯磨きである。 口が臭いので、またまた 「憂具瞋恚相応無行一心」が生起する。 歯を磨く時、手が動いても、心ここにあらずで、また 「捨具掉挙相応一心」が生じる。 次に、鏡を見ると、顔に大きなニキビがあって、 「憂具瞋恚相応無行一心…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-50)(私家版)

次に、あなたは、お手洗いに行く。 大便は臭いもので、その匂いがあなたの鼻根に届くと、あなたには、即刻 「憂具瞋恚相応無行一心」が生じる。 もし、あなたが、禅修行者であるならば、大便がトイレに落ちる瞬間、あなたは不浄観を修して、不浄を観じる(に…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-49)(私家版)

では、我々は、どの様に、一日を過ごしているのかを、見てみよう。 あなたが、早朝、目覚めた直後、目を開けた時の、最初の心は、どの様なものであるか? 通常は、みな、 「捨具掉挙相応一心」 である。 というのも、心は、非常に散乱しているものであるが故…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-48)(私家版)

捨具掉挙相応一心 は、(そのエネルギーが)非常に弱いのが原因で、四悪道へ生まれ変わる要因には、成りえない。 12個の不善心の中において、みな、掉挙を存しているが、しかし、捨具掉挙相応一心 の中においてのみ、それがとりわけ顕著になる。 12個の不善…

般若の独り言~虹君健康診断に行く

今日は虹君(トイプードル、保護犬、二歳半、雄)、隣町の動物病院で、健康診断です。 予約しておいた、10時を、10分遅刻して、到着。 まず、血液検査をして、内臓器官の異常がないか調べます。 虹君、合格です。 次に、フェラリアを調べます。 虹君、陰性で…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-47)(私家版)

12個の不善心の中で、12 番目の、捨具掉挙相応一心を除き、その他の 11個 の不善心の中において、ひとたび果報が熟した時、それらはみな、次の一世(一生)において、四悪道に生まれる果報を生じせしめるが故に、(あなたは)四悪道の衆生となる。 それらは…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-46)(私家版)

2、捨具掉挙相応一心: 掉挙とは、心の散乱の事を言う。 例えば、私が講義している内容が理解できないで、その為に、心が散乱する等。この時に生起するのが、すなわち、 捨具掉挙相応一心である。 掉挙の心は、日常生活において、最も容易に生起する。 とい…